舞踊家の花柳幻舟さん死亡 群馬・安中の橋から転落か

[ 2019年3月1日 18:32 ]

死去した花柳幻舟さん
Photo By 共同

 群馬県警安中署は1日、同県安中市の「めがね橋」下の遊歩道で舞踊家花柳幻舟(本名・川井洋子)さん(77)が倒れているのが見つかり、病院で死亡が確認されたと明らかにした。写真を撮影中に誤って転落した可能性があるとしている。

 花柳さんは1980年2月、家元制度に反対して国立劇場で日本舞踊・花柳流家元を刃物で襲って負傷させたほか、90年11月の天皇陛下の「即位の礼」パレードの際、路上に爆竹を投げて道交法違反罪で罰金刑を受け、支払いを拒否して労役に服した。自伝「冬の花火」などの著書がある。

 署によると、発見されたのは2月28日午後5時ごろで、約1時間後に死亡が確認された。転落したとみられる地点の高さは約23メートルで、持っていたデジタルカメラに、橋の上から真下の遊歩道を撮った写真が残っていた。

 めがね橋は連続したアーチを持つ、旧国鉄信越線のれんが造りの鉄道橋で、橋の上を歩くことができる。

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2019年3月1日のニュース