竹中直人 五社英雄監督から「アニキさんだけに見てほしい…」と明かされた秘密とは

[ 2019年2月22日 20:20 ]

竹中直人
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 俳優の竹中直人(62)が22日放映のTBS「爆報!THEフライデー」(金曜後19・00)に出演、映画「極道の妻たち」「鬼龍院花子の生涯」などで知られる巨匠・五社英雄監督(92年没・享年63歳)が死を覚悟した直後、「アニキさんにどうしても見てもらいたいものがある」と竹中にだけ禁断の秘密を打ち明けたというエピソードを語った。

 女の情念がほとばしる話題作でヒットを飛ばし続けた五社監督は「十手舞」(1986年)でコメディアンだった竹中を役者として起用した。当時の竹中は、ブルース・リーや松田優作のモノマネ、「笑いながら怒る人」でバラエティー番組でブレークしていたが、撮影に入ると緊張からNGを連発。思い余って監督に「ここのシーンをブルース・リーになりきって演じたい」と提案した。「何?」と、台本から顔をあげた監督は「ようござんすよ、アニキさんのやりたいように、ようござんすよ」と、竹中の思い通りに演技をさせたという。

 その後も自らがメガホンをとった作品に竹中を起用した。そして「陽炎」(1991年)の撮影前、2人きりで会った際、監督は竹中にこう切り出した。

 「アニキさん、俺はもうすぐ死ぬから…」

 この直前、監督は食道がんの手術を受けていた。「アニキさんに見てほしいものがある。うちに来てほしい」と自宅に誘われた。

 「よーく見てくださいよ」

 監督が服を脱ぎだすと、竹中は「見てはいけないものを見てしまった」という思いだった。「全身にすごい刺青、ビックリしました。言葉は出てこなかった。(絵柄は)義経の鬼退治だった」と思い出す。

 監督は1992年、63歳で他界した。なぜ、竹中にだけ「禁断の秘密」を明かしたのか。番組では娘の巴さんに直撃した。

 巴さんは「笑いながら怒る人をテレビで見ていた父が『すごい奴が出てきた』と言っていた。コメディの中に収まりきらないと思っていたんでしょうね。特別な存在で、息子みたいにかわいがっていた。(刺青に込められた)覚悟を見てほしかったのではないですか」と話していた。

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