高知県須崎市が「ちぃたん☆」の活動停止求め仮処分申請「看過することできず」

[ 2019年2月22日 18:43 ]

 高知県須崎市の公認キャラクター「しんじょう君」に酷似し著作権を侵害しているとして、活動停止を求めている人気ゆるキャラ「ちぃたん☆」について同市は「ちぃたん☆」の標章及び着ぐるみの使用停止を求める仮処分を申し立てたと22日発表した。

 市の公式サイトでは、「ちぃたん☆」の商標登録を出願した東京の芸能事務所に「ちぃたん☆」の活動停止を求めたにもかかわらず「テレビ番組への出演や有料ファンサイト開設、SNSでの投稿を行うなど、ちぃたん☆の活動を継続し、また、関係者を介して直接当市職員に接触を繰り返し、当市に対し損害賠償請求を示唆するなど、実質的かつ本質的な協議が困難な状況にありました」と説明。

 さらに「同社は独善的な主張を繰り返し、ちぃたん☆の活動を止めないばかりか、都内各所でちぃたん☆の着ぐるみをゲリラ的に出現させたり、格闘技告知イベントへ登場させたりするなど、かえって活動をエスカレートさせております」と報告してから「上記状況をもはや看過することはできず、平成31年2月16日、東京地方裁判所にちぃたん☆の標章及び着ぐるみの使用停止(著作権法112条1項、不正競争防止法3条1項、2項、商標法36条1項)を求める仮処分を申し立てしました」と発表した。

 「ちぃたん☆」はコツメカワウソをモチーフに、「しんじょう君」と同じ作者がデザインしたゆるキャラで17年に誕生。過激なパフォーマンス動画がネット注目を集めていたが、「暴力的」との批判もあり、「しんじょう君」と姿が似ていることから市に苦情が殺到していた。

続きを表示

2019年2月22日のニュース