苦戦「いだてん」“補強策”実施 23日ハイライト番組 前半ヤマ場は「青春ドラマ」

[ 2019年2月22日 11:00 ]

前半のヤマ場を前にハイライト番組の放送が決まった大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺(ばなし)〜」(C)NHK
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 視聴率で苦戦が続くNHK大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺(ばなし)〜」(日曜後8・00)が“補強策”第1弾を実施する。第1話から第7話をまとめた30分のハイライト番組「いよいよ日本人初のオリンピックへ!大河ドラマ『いだてん』ハイライト」を23日午後4時10分から放送。好評の声も少なくないだけに、第8話(24日)の視聴につなげ、浮上のきっかけにしたい。

 第6話(今月10日)で大河史上最速の1桁となる9・9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。前半の主人公・金栗四三が1912年のストックホルム五輪に日本人として初参加した姿を3月いっぱいまで描くが、今回のハイライトは木田幸紀放送総局長が今月13日の定例会見で「この辺の話をタイミングよく利用して、PRや解説番組で補強して前半のヤマ場をじっくり楽しんでいただけたらと思います」と話した“補強策”の一環。ここから視聴者を呼び込むべく編成した。

 Yahoo!テレビの星取り(5段階)は平均3・52点、5点満点が全体の51%(21日現在)。熱いファンも少なくない。

 「この2回(第6話、第7話)は(ストックホルムへの)渡航費が『ある人のに行けない人』『行きたいのにない人』の対比が丁寧に描かれていた。NHKの看板である大河ドラマにふさわしく『多彩な人物の裏も表も掘り下げて描き切る』『大河の流れのごとく、愛すべき人物たちがさまざまな形で交錯していく』『史実を克明に確認した上で歴史のifを提示する』という楽しみが、この時間に戻ってきたことを感謝しています。素晴らしい脚本を提供してくださる宮藤官九郎さんと、それを生き生きと形にする俳優陣、演出の方々、裏方さんに感謝しかありません」

 「我が家はすっかり物語にハマり、色々な妄想を膨らませています。五りん(神木隆之介)は、きっと美川(勝地涼)と小梅(橋本愛)の孫じゃない?そして足袋屋の男の子が五りんの父親になるんじゃないかなと推理する私。祖母が足袋屋で働いていたというネタふりをして車引きとの関係をちらつかせながら、伏線の回収方法は考え中なんじゃない?と言う夫。自分の両親と祖父母の時代がとても身近に感じられ、日曜日が待ち遠しいです」

 「嘉納治五郎のオリンピックへの覚悟と情熱が素晴らしい。役所広司さんの渾身の演技による熱弁が観る方に十分に伝わり、感銘しました。オリンピックの意義と重要性を理解しなかった当時の政府のお役人との葛藤が面白い。また代表に選ばれた四三も嘉納に説明されて理解できず勘違いして、負けたら切腹ですか!?は笑ってしまった。今見れば滑稽だが、まだ日本のスポーツが黎明期で成熟していなく、オリンピックが理解できなかった当時、みんな真面目に考えていたのだろう。紆余曲折、試行錯誤を繰り返し、日本のスポーツが成長、発展して今につながっていったと思うと感慨深い。これから日本のスポーツ界、日本のオリンピックの発展の歴史を大河で見られる期待感とワクワク感が高まりました」

 また、視聴者の声を集約しているNHK「週刊みなさまの声」最新号(2月11〜17日)も、この週で「最も反響の多かった番組は大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺(ばなし)〜」で、番組への感想や好評意見など前週より400件余り多い、およそ670件の声が届きました」と報告。「最初はテンポが速くて付いていけなかったが、だんだん慣れてきて、家族で大笑いしながら見ている』などの声も紹介した。

 大河ドラマ58作目。2013年前期の連続テレビ小説「あまちゃん」で社会現象を巻き起こした脚本家の宮藤官九郎氏(48)が大河脚本に初挑戦し、オリジナル作品を手掛ける。20年の東京五輪を控え、テーマは「“東京”と“オリンピック”」。日本が五輪に初参加したストックホルム大会から64年の東京大会まで、日本の激動の半世紀を描く。

 歌舞伎俳優の中村勘九郎(37)と俳優の阿部サダヲ(48)がダブル主演。勘九郎は「日本のマラソンの父」と称され、ストックホルム大会に日本人として五輪に初参加した金栗四三(かなくり・しそう)、阿部は水泳の前畑秀子らを見いだした名伯楽で64年の東京大会招致の立役者となった新聞記者・田畑政治(まさじ)を演じる。

 24日放送の第8話は四三と盟友・三島弥彦(生田斗真)が大群衆に見送られ、新橋駅からスウェーデンの首都ストックホルムへと旅立つ。前半のヤマ場・ストックホルム五輪への導入部となる重要な回。制作統括の訓覇圭チーフプロデューサーは「『いだてん』は今週から前半のクライマックスへと突入していきます。僕がこの企画をやりたかったのは、この大会を描きたかったから。これがもう、最高の出来なんです。たった2人の若者が、計り知れない重圧の中、異国での孤独をかみしめ、苦闘し、初めての道を切り開いていく。勘九郎さんと生田さんのお芝居が本当に泣ける。青春ドラマの決定版ができたと思っています」と手応え。「だから、とにかくたくさんの皆さまに見ていただきたくて、まだ見ていない方にも楽しんでいただきたくて、ここまでのハイライトを制作しました」とアピールした。

 ハイライト番組は第1話から第7話を振り返った後、1年以上前から本格的な陸上の特訓に取り組んできた勘九郎と生田のトレーニングの日々も秘蔵メーキング映像で紹介。昨年8月上旬から約3週間、大河としては異例の海外ロケとなったストックホルムロケの様子も届ける。放送後はNHKオンデマンドで無料配信される(24日午後0時〜3月10日午後11時59分)。

 現地に同行した清水拓哉チーフプロデューサーは「ストックホルムオリンピックはスウェーデンではとても大切な出来事で、それをドラマで完全再現したいというこちらの意気込みに、現地の一流のスタッフと何百人ものエキストラの皆さんが本気で応えてくださいました。ロケの様子は現地の新聞やニュースに取り上げられ、それを見た地元の人たちも我々がクルーだと知ると『頑張れ!』と声を掛けてくれました」と振り返り「勘九郎さん演じる金栗四三と生田さん演じる三島弥彦の全身全霊のレースは、本当に感動的です。2人が本物のオリンピアンさながら全力を出し切る瞬間をドキュメンタリーのように映像に収めました。本物のオリンピックと思って1カ月間ご覧いただきたいです」と呼び掛けた。純朴な青年・金栗とエリート・三島、対照的な2人が未体験の“オリンピック”にいざなわれる数奇なドラマがどのように展開されるのか、期待は高まる。

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