復活のサブちゃん“使命”に燃える 平成最後の恩返し「私の声で元気を…」

[ 2018年12月30日 05:30 ]

「第69回NHK紅白歌合戦」リハーサル

サブちゃんが紅白に帰ってきた!笑顔でポーズする(左から)大江裕、北島三郎、北山たけし
Photo By スポニチ

 通算出場50回、歴代1位タイの大トリ11回を誇る大御所が、ついに戻ってきた。午後2時40分ごろ、東京都八王子市の自宅から車で会場入り。約30人のスタッフに出迎えられた。スポニチ記者を見つけると“撮らないで”とばかり顔を手で隠すちゃめっ気ぶり。その笑顔は力にあふれていた。

 当初は予定のなかった会見も急きょ行った。共演する弟子の北山たけし(44)と大江裕(29)のユニット「北島兄弟」と壇上に上がると100人超の報道陣が殺到。「紅白始まって以来だな、こりゃ」と笑った。

 「お帰りなさい」と声をかけられ「ありがとうございます」と返答。「平成最後ということで、恩返しのつもりで、やらにゃならんなと」と復帰理由を語り「おかげさまでもう少し歌えそう。私の声で元気づいていただければ」と意気込んだ。

 5年ぶりに目にした舞台に「久しぶりに見たら奇麗だよね。日本ばかりじゃなく世界に届け!と感じちゃった。そこに出させてもらって頑張んなきゃ」としみじみと語った。

 今年は2月に、次男で作曲家の大野誠さん(享年51)が亡くなる悲劇に見舞われた。「息子が旅立ち、寂しさは残ります」としながらも「いつまでも考えていないで頑張れよ、という声が聞こえる気がします」と前を向いた。9月には最大震度7を観測した故郷・北海道の胆振(いぶり)東部地震など災害が相次いだこともあり、歌手としての使命に燃える。

 本番では、北島が白組司会を務める嵐の櫻井翔(36)に復帰への思いなどを語る映像に続き「北島兄弟」が誠さんの遺作「ブラザー」を歌唱。その後、15年の最終座長公演で使用したカブトのような巨大オブジェが左右に割れ、シャチホコのようなゴンドラがせり出す舞台装置を改造したもので登場予定。関係者は「3人だと寂しいからね」とにぎやかな舞台になることを示唆した。リハでは廊下まで響く大きな歌声を聞かせたサブちゃん。久々の紅白を大いに盛り上げてくれそうだ。

続きを表示

2018年12月30日のニュース