海老蔵 麻央さんブログを英訳 世界に発信「少しでも力になれたら」

[ 2017年6月30日 16:30 ]

10年1月29日、婚約会見で笑顔を見せる市川海老蔵と小林麻央さん
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 歌舞伎俳優の市川海老蔵(39)が30日、自身のブログを更新。22日に亡くなった妻でフリーアナウンサーの小林麻央さん(享年34)が乳がん闘病をつづったブログを英訳すると報告した。世界中の人に役立ててほしい考えで「世界中の私たちと同じように乳がんで苦しんでいらっしゃる方や、そのご家族の力に少しでもなれたら」と英訳の理由を説明。「世界の方々へ、麻央の想いが届きますように…」と願いを込めた。

 海老蔵は「まおのことやブログに、日本だけでなく海外の方も関心を持っていただいていると聞きました。世界中の私たちと同じように乳がんで苦しんでいらっしゃる方や、そのご家族の力に少しでもなれたらと、まおが綴った日々のブログを英語に訳して世界中の方に読んでいただければと思いました」と世界に発信すると明かした。

 麻央さんは昨年9月1日にブログ「KOKORO.」を開設。「なりたい自分になる」というタイトルで初投稿した。「力強く人生を歩んだ女性でありたいから、子供たちにとって強い母でありたいから、(がんの)陰に隠れているそんな自分とお別れしようと決めました」と宣言した通り、日々の病状や、がんに立ち向かう心境などをありのままにつづった。

 海老蔵は「これ(英訳)もブログを通して、まおがやりたかったことかなと思ってます。まずは毎日少しずつ、まおのブログにあげていきます。新しいブログを準備していますので、それができたらそちらに移します。病でありながら世界中の方の心を動かす。本当に偉大な妻です」と改めて称え「よろしくお願いいたします。今夜から頑張ってみます。世界の方々へ、麻央の想いが届きますように…」と最愛の妻の遺志が世界中に広がることを願った。

 麻央さんは10カ月間でブログを352回更新。最後は亡くなる2日前の20日、オレンジジュースと笑顔の写真を掲載し「皆様にも、今日、笑顔になれることがありますように」と読者を思いやる言葉で結んだ。ブログの登録読者数はサイバーエージェントが運営する「Ameba」で歴代最多の258万人に上った。

 乳がんの早期発見の啓発にもつながり、英BBC放送は昨年11月、世界の人々に感動や影響を与えた「100人の女性」の1人に選出。23日には「病気など個人的なことを語りたがらない人が多い日本で、彼女のブログは画期的だった」と評し、ブログががんと闘う人々に勇気を与え、数多くの人に称賛されたことを紹介した。

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2017年6月30日のニュース