阿木燿子 人との絆を大切に フラメンコ、合唱団「人生を豊かに」

[ 2017年5月28日 11:50 ]

大人の魅力 阿木燿子(下)

優しくほほ笑む阿木燿子
Photo By スポニチ

 いつまでも輝く女性とは、まさにこの人のことだろう。作詞家、小説家、エッセイストとしても活躍する阿木燿子(72)だ。夫でミュージシャンの宇崎竜童(71)は、公私にわたる最愛のパートナー。2人で世に出したヒット曲は数知れず。そんな彼女が今、最も力を注いでいることとは?!

 長年、自身でプロデュースしている作品がもう一つ。それが「フラメンコ曽根崎心中」。文楽や歌舞伎でも上演される近松門左衛門の世話物浄瑠璃のフラメンコ版だ。78年に公開された映画「曽根崎心中」で宇崎が主演の徳兵衛を演じたことがきっかけ。その後、ダウン・タウン・ブギウギ・バンドと文楽がコラボした「ロック曽根崎心中」が誕生。ある時、フラメンコを習っていた阿木に、スタッフの一人が提案。2001年に初演され、今では毎年のように上演される人気のエンターテインメントに成長した。

 「この16年、2人で子育てをしてきた感覚です。スペインの音楽と踊りが、日本の心中物に驚くほどマッチするんです。フラメンコギターの音色は、津軽三味線に似ているし、フラメンコの内に秘める情熱は、きっと日本人の情念に通じるものがあるんでしょうね」

 阿木がフラメンコと出合ったのは、自身が40代の頃。作詞や小説など机に向かう仕事に追われ、運動不足解消のために始めた。「散歩に出たら、リズミカルな足音が聞こえてきたので、のぞいてみたらフラメンコ教室でした。人生は出会いの連続ですね。全てあの時から始まった感じです」

 それとほとんど並行して活動しているのが、合唱団「ひふみレインボー」。会社員や主婦ら約40人の歌好きが集まったコーラスグループ。週に1度集まって、専門家らの指導の下に発声など基礎から練習。レパートリーは「百恵メドレー」など。隔年ペースで発表会を行っている。「人との絆が浅薄な時代ですよね。でも、一緒に歌うことで、昨日までよく知らない人たちが、心の深いところで理解し合えたりするんです。人生がとっても豊かになります。これも私のライフワークの一つですね」

 その優しい笑顔がより一層素敵に見えた。

 ◆阿木 燿子(あき・ようこ)1945年(昭20)5月1日、横浜市出身の72歳。75年、宇崎竜童率いるダウン・タウン・ブギウギ・バンドに書いた「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」が大ヒット。宇崎とのコンビで「横須賀ストーリー」「イミテイション・ゴールド」「さよならの向う側」など山口百恵のヒット曲を連発。「四季・奈津子」など多数の映画、ドラマにも出演。

続きを表示

この記事のフォト

「美脚」特集記事

「連続テレビ小説「スカーレット」」特集記事

2017年5月28日のニュース