河瀬直美監督「光」パルムドール逃す カンヌ映画祭

[ 2017年5月29日 03:12 ]

河瀬直美監督
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 第70回カンヌ国際映画祭の授賞式が28日夜(日本時間29日未明)に行われ、コンペティション部門に日本から唯一出品された河瀬直美監督(47)の新作「光」(公開中)は最高賞「パルムドール」を逃した。

 パルムドールは、スウェーデンのリューベン・オストルンド監督の「スクエア」が受賞した。現代芸術のキュレーターの男性に起こるトラブルを通し、他者への無関心や対話の欠落などをユーモアたっぷりに表現した。

 河瀬監督は日本人監督最多となる8回目のカンヌ参加となり、コンペ出品は「沙羅双樹」(2003年)「殯(もがり)の森」(07年)「朱花の月」(11年)「二つ目の窓」(14年)に続く5回目。「萌の朱雀」(1997年)のカメラ・ドール賞(新人監督賞)、「殯の森」のグランプリ(審査員特別大賞)に続く“カンヌ3回目の栄誉”はならなかった。今回のカンヌで、正式な賞とは別に、キリスト教関連の団体が独自に選出する賞「エキュメニカル賞」を受賞している。

 23日夜(日本時間24日早朝)に公式上映。エンドロールが始まると、満員の約2300人が総立ちになり、拍手は約10分間、鳴りやまず。このスタンディングオベーションに、永瀬正敏(50)は感極まり、しばらく席にうずくまるほど。立ち上がると、拳を突き上げて歓声に応えた。

 「光」は視力を失いゆくカメラマン(永瀬)と、視覚障がい者向けに映画の音声ガイドを作る女性(水崎綾女)の交流から希望を見いだす物語。

 審査員特別大賞(グランプリ)は、エイズウイルス(HIV)感染者らを支援する団体の活動を描いたロバン・カンピヨ監督の「BPM(ビーツ・パー・ミニット)」が受賞。他の受賞作と受賞者は次の通り。

 監督賞=ソフィア・コッポラ(「ビガイルド」)▽女優賞=ダイアン・クルーガー(「イン・ザ・フェイド」)▽男優賞=ホアキン・フェニックス(「ユー・ワー・ネバー・リアリー・ヒア」)▽審査員賞=「ラブレス」(アンドレイ・ズビャギンツェフ監督)▽脚本賞=ヨルゴス・ランティモスら(「キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディアー」)、リン・ラムジー(「ユー・ワー・ネバー・リアリー・ヒア」)

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