「直虎」真壁刀義が大河初挑戦、レスラーの“魅せる表現力”が武器

[ 2017年5月28日 08:00 ]

大河ドラマ「おんな城主 直虎」に出演する人気レスラー真壁刀義(C)NHK
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 新日本プロレスの人気レスラー真壁刀義(44)がNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」(日曜後8・00)で大河デビューを果たす。28日放送の第21話「ぬしの名は」から柳楽優弥(26)率いる盗賊団の配下役で“参戦”。傾奇者(かぶきもの)として物語にスパイスを効かせる。「最高の栄誉」という大河出演。インタビューでは作品への意気込みや、芸能活動を続ける理由について語った。プロレス以外にもテレビやブログなど多方面で活躍する自身の“魅せる表現力”は、苦労した若手時代に培われたものと明かす。

 真壁が演じるのは主人公・直虎(柴咲コウ)の人生に大きく関わりを持つ、柳楽が統率する盗賊団の・力也。木を切る技術を持っているが、訳あってふるさとの村にいられなくなったらしい過去を持つ。見た目通り力自慢でタフな男だ。

◆盗賊団の傾奇者を力演、出演依頼はマネジャーの冗談だと…

 大河初出演のオファーを受けたときは、マネジャーの冗談だと思ったという。「俺を喜ばせようとして、ときどき嘘をつくんです。“大河が決まりました”と言ってきたので“何言ってんだよ”と笑ったら“本当なんですよ!”と。ビックリしました」とニッコリ。制作統括の岡本幸江チーフプロデューサーは「何の後ろ盾もなく、腕一本で生きてきた力也のリアリティーには確かな肉体の持ち主といいますか、ぜひとも存在感のある人に出演していただきたいと思った」と起用理由を説明した。

 大河という大舞台での演技挑戦。「過去にもドラマに出させてもらったことがありますが、プロレスラー『真壁刀義』役としての出演でした。演じるというより、いかつい男が暴れるような素の自分を出す役。だが、力也はただの『真壁刀義』ではない。粗暴な感じだけど、柳楽くんが演じる頭(かしら)を盛り立て、男にしなきゃいけねえと思う熱い男役。とても大事な経験をしています」と重圧を楽しんでいる。

◆テレビで活躍“スイーツ真壁” 芸能活動は「プロレス普及のため」

 作品内で異彩を放つ力也ら窃盗団。第21話では、綿布の商いのために訪れた気賀の町で、トラブルに巻き込まれた直虎を捕らえ地下牢に閉じ込めてしまう。直虎の今後を左右する窃盗団は、柳楽を筆頭にマキタスポーツ、前田航基ら演じる顔ぶれは個性的。現場では柳楽や共演者から刺激を受ける。「山でロケをしたときに寒くて死ぬかと思ったが、誰も文句なんか言わない。プロレス界では“おい、温かいもの持ってこい”とか言えるベテランになってきましたが(笑)。芸能界では自分はまだまだなんです。誰か文句言うかなあと見ていたのですが、誰一人言わない。それだけ(役の)世界に入っている。一人一人が凄く真剣で、気持ちよかったです」

 リング上ではストロングスタイルの肉弾戦を繰り広げる熱血漢だが、業界屈指のスイーツ好きとして知られており、バラエティー番組などでも活躍。プロレスファン以外にも「スイーツ真壁」という異名でお茶の間の人気を博している。芸能活動を続ける理由について、プロレス普及が自身の使命だと明かす。「プロレスで目指すべきものもあるが、それ以上にプロレス人気を広めたい気持ちが強い。僕を『入り口』にしてプロレスを見てもらえればそれでいい。“真壁凄いね、面白いね。プロレスも見に行こうか”とね。そして僕自身の可能性をもっと探りたい。プロレスだけの人間なのか、バラエティーで笑いをとれるのか、ドラマで視聴者の感情を揺さぶることができるのか、という挑戦なのです」

◆苦労した若手時代、不貞腐れず映画見て表現力勉強

 本職のプロレス以外にもテレビやドラマなど芸能活動でもマルチに活躍するが、多才な表現力は、苦労した若手時代に培われたものだという。「もともと映画やドラマが大好き。ありがたいことに現在はオフがないくらい忙しいのですが、十数年前は試合と練習だけの生活だった。当時、俺はプロレスラーとしての価値もなかったし、試合が終わりオフの時間があっても他の仕事はなかった。だけど、不貞腐れる訳にもいかない。それで空いた時間に何をするか考え、見たのが映画だったんです。様々なジャンルの作品をたくさん見ました。特に注目したのが役者の表情や言葉の叫び方。第三者に伝わる表現の仕方ってどんな感じだろう?と考えながら見ていました」

◆大河とプロレスの共通点は“いいものを見せたい”現場の熱量

 プロレスと大河ドラマの共通点は何か。真壁は力説する。「プロレスって、試合の中で“魅せる”ということを凄く考える。ただ相手を倒すだけじゃ面白くない。それだったら道場でやっている練習を見せればいいだろって話。そうじゃなくて、あえて相手の技を受け合うのがプロレス。“よければいいじゃん”と思うでしょう。たしかに、それが正解ですよ(笑)。でも、そこにプロレスの面白さがある。あえて相手の技を受けて“もっと来いよ”とやる、そのぶつかり合いが面白いですよね。『直虎』の現場もエキストラの方含めて出演者とスタッフ全員が一生懸命。スタッフが怒鳴りあうときもあって、いいなあと。プロレスの世界でもあるのですが、本物のいいものを作りたい。だからこそぶつかりあう。そういう場面を見て“間違いねえドラマ”になるなと思いました」。大河で熱血漢・力也をどう演じるか、楽しみだ。

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