「こち亀」7メートル超の巨大絵巻を神田明神に奉納 連載40周年

[ 2016年6月27日 19:36 ]

「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の連載40周年を記念し、7メートル超の絵巻物が神田明神に永年奉納されることが分かった(C)秋本治・アトリエびーだま/集英社 (C)「週刊少年ジャンプ」2016年30号/集英社
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 漫画家・秋本治氏(63)が手掛ける週刊少年ジャンプ(集英社)で連載中の人気漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の連載40周年を記念し、7メートル超の絵巻物が今秋、神宝として神田明神に永年奉納されることが27日、分かった。同日発売の同誌30号で発表された。

 「こち亀」は交番勤務の両さんが東京の下町を舞台に巻き起こす騒動を描いた漫画。1976年から40年間、一度の休載もなく連載が続いており「少年誌の最長連載記録」のギネス記録を持つ。単行本は199巻、計1億4000万部以上を売り上げている。

 神田明神は作中に度々登場するスポットで、神田明神権禰宜(ごんねぎ)の岸川雅範氏は「神田明神は約1300年前に創建され、縁結び、商売繁盛勝負運の神様を祀る神社で、東京の守り神として有名です。この度、秋本先生の絵巻のご奉納は、神田明神と江戸東京にとって歴史上、重要な出来事の一つになると思います。絵巻は神田明神の『ご神宝』として永遠に保存します」とコメントした。

 「こち亀」担当編集者の山中陽氏は「これは歴史的事業であり、歴史的事件でもあります。過酷な週刊連載をこなしながら7メートルを超える彩色描きおろし絵巻の制作。未来永劫(えいごう)、秋本先生以外では成し得ない絵巻になるでしょう」と称賛した。

 絵巻は9月14日から26日まで日本橋タカシマヤで開催する「こち亀展」でも展示予定。

 ▼秋本治(あきもと・おさむ) 1952年12月11日生まれ。東京都葛飾区亀有出身。76年4月に「こちら葛飾区亀有公園前派出所」が週刊少年ジャンプの月例ヤングジャンプ賞入選作品になり、同年9月から同名作品の連載を開始。現在も「週刊少年ジャンプ」にて連載中。同作で2001年に第30回日本漫画家協会賞大賞、05年に第50回小学館漫画賞審査委員特別賞を受賞。葛飾区制施行80周年記念で12年10月に葛飾区では初となる名誉区民に顕彰される。

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