TBS「事実確認中」番組一部捏造?クイズ全問参加もCG処理で消す

[ 2016年6月27日 06:21 ]

TBS本社社屋

 TBSのバラエティー番組「ピラミッド・ダービー」(日曜後7・56)で、一部の演出で捏造した部分があったことが分かった。さまざまなジャンルの専門家同士が対決し、パネリストが勝敗を予想するクイズ番組。

 問題があったのは19日放送の「双子を見極める対決」。放送では4人の専門家が登場し、勝ち抜け方式で4問を解答、顔相鑑定士の池袋絵意知氏は3問目を間違えたために脱落。4問目の際は池袋氏の解答台は無人だった。残る3人で争い、メンタリストのDaiGo(29)が優勝した。

 この内容に関し池袋氏が22日のブログで、実際の収録時と内容が違うことを指摘。収録では、参加者全員が4問を解答。最後に順位付けする方式で撮影し、脱落ルールはなかったという。さらに、放送では3問目と4問目を入れ替えていたと指摘。4問目の放送時に無人だった解答台には、収録時は池袋氏がいたが、CG処理で消されていた。池袋氏は26日、本紙に対し「遺影のような白黒の画像を使って“脱落”と放送された。全国ネットを使ったイジメだ」と主張した。

 現場関係者は「収録時に脱落者はおらず、池袋さんは4問全てに参加した」と本紙取材に証言。関係者は「DaiGoさんが優勝し、池袋さんが優勝できなかったことは収録でも番組でも変わりはなく、番組全体としては決して捏造ではない」とした。別の関係者は「面白い内容になるように制作会社のディレクターが独断で編集した。収録時にはなかった脱落ルールを作るなど一部で捏造した。局側が主導したわけでもなく、出演者も一切関係ない」と話した。

 番組プロデューサーは26日、池袋氏に謝罪した。ただ、池袋氏は放送倫理・番組向上機構(BPO)への申し立ても検討し、「局側と話し合いを続ける」と語った。TBS広報部は「現在、事実確認中です」とした。

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2016年6月27日のニュース