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ドラマ「火花」大人気 “黒船”動画配信サービス お笑い界には渡りに船?

ドラマ「火花」。師匠の神谷(波岡、左)と徳永(林)

 米最大手のインターネット動画配信サービス「Netflix(ネットフリックス)」のドラマ「火花」の評判がすこぶるいい。地上波でスポットCMをガンガン流す作戦も成功。ネット上の口コミも相まって視聴する人がジワジワと増えている。

 若き芸人が思い悩む様を描いた、ピース又吉直樹の芥川賞受賞作を映像化した「火花」は、世界でも受け入れられている。ネットフリックスによると、190カ国・地域で配信しており、海外の視聴者が半分を占めるという。同社は「マンザイカルチャーが珍しくて面白かったという声が多い。吹き替え版はないし、すべて字幕。その国の独特の文化をキャッチーと感じる人が多いのでは」と説明。海外では「マンザイに出て来る、あのバカ丁寧なツッコミって一体、何?」という感想もあったという。

 映像化にあたっては、シビアで“ネットフリックス基準”とされるハードルもある。10年後でも古びることのないクオリティーを追求しており、4KやHDRなど高画質に対応できる機材で撮影。テレビ局関係者も「1本当たりの制作費が地上波と比べて倍くらいかかっていると聞いた。3000~4000万円くらいするのでは」と目を丸くするほど。もちろん機材以外にもお金をかけており、オープニングに出て来る熱海の花火を空撮したシーンも圧倒的なスケール感だ。

 吉本興業と手を組んだネットフリックスでは今後も作品が続く。来春には明石家さんまプロデュースで、ピン芸人で画家でもあるジミー大西の半生を描いた「JIMMY」を配信する。さんまの運転手も務めていた弟子的存在であるジミーのとんでもないエピソードがふんだんに盛り込まれ、萩本欽一が命名した“天然もの”が世界に進出する。

 このパートナーシップは吉本にとっても大きなチャンスとなった。地上波のバラエティー番組は飽和状態にあり、新たに開拓するのも厳しい状況。同社に6000人在籍するといわれる芸人の新しいプラットフォームとして、ドラマだけでなく、お笑い番組も含めたネットの有料コンテンツが定着すれば、新しい可能性が広がっていく。

 「地上波は規制が多く、ギリギリの作品が作りにくくなっている」。あるテレビ局関係者の話である。そういう点でも自由度の高いネットは魅力的なフィールドだ。ネットのコンテンツで言えば、ダウンタウン松本人志が手掛ける「にらめっこ」をテーマにした「ドキュメンタル」というお笑いドキュメンタリーも今秋に動画配信サービス「Amazonプライム・ビデオ」より送り出される。時間無制限とあって、かなり実験的な作品になることだろう。

 地上波のひな壇トークバラエティーもいいが、時間をかけて丁寧に作り込んだ笑いもそろそろ見てみたい。放送業界にとって黒船と言われた米国の動画配信サービスを、お笑い界は渡りに船にしなければもったいない。(記者コラム)

[ 2016年6月27日 11:20 ]

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