唐沢寿明 観客の質問に思わず「どこかの記者の方じゃないですよね?」

[ 2015年12月22日 17:24 ]

映画「杉原千畝」大ヒット御礼舞台あいさつに登壇した唐沢寿明(左)と手嶋龍一氏

 俳優の唐沢寿明(52)が22日、都内の映画館で行われた主演映画「杉原千畝」(監督チェリン・グラック)の大ヒット御礼舞台あいさつに、外交ジャーナリストで作家の手嶋龍一氏(66)とともに登壇した。

 第2次世界大戦中に、東欧リトアニアでビザを発給し、6000人のユダヤ人を救ったとされる外交官、杉原千畝さんの姿を描く映画。5日に公開され、動員55万人、興行収入6億5千万円を突破し、大ヒット中。唐沢は「2度目の舞台あいさつは初めての経験です。そういう意味ではたくさんの方に見ていただいているなと。感謝しております」と頭を下げた。

 ポーランドロケを振り返り、「エキストラのユダヤの方は日本人を見つけると、必ずお礼を言うんです。それに、驚きました」と杉原さんの功績の大きさを実感した。イベントでは、観客からの質問に答えるティーチインを開催。役どころで共感した点を聞かれた唐沢は「彼のような決断はできないです、おそらく」と前置きをしつつ、「セリフの中では、杉原さんは中心ではあるけど、彼を見て、彼の周りの人が変わっていくんです。その部分が好きだなと。決断をする前にどんなことになっても付いてきてくれるかと、奥さんに言うセリフは印象的ですよね。なかなかそこまでの気持ちを一緒に持ってくれる人が隣にいないと(大きな)決断もできないですから」としみじみ。

 この言葉に観客から「もしかしたら山口智子さんもそういうこと言うんじゃないかなと思って」とぶつけられ、「どこかの記者の方じゃないですよね?」と突っ込みつつも「そこまでの深い決断は僕らの間にはないですけどね」と照れ笑いを浮かべた。

 本編では、ほとんど英語でのセリフに挑戦していることから、質問は海外作品出演への思いについても及んだ。「今のところ、どこからもオファーがありません。オファー来たら?それはギャラにもよるでしょうね」と“唐沢節”で笑わせつつ、「何語でしゃべろうと、こいつダメだなと思われたら、何語でしゃべってもダメ。そういう緊張感はあったなと思う。海外の仕事があってもいいとは思う。近いからまずはアジアの人とやってみたいかな」とまんざらでもない様子だった。

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