染谷将太「火花」に志願出演 さや姉は標準語での演技に奮闘

[ 2015年12月22日 07:00 ]

「火花」に主人公・徳永の事務所スタッフとして出演することになった染谷将太

 「ピース」又吉直樹(35)の第153回芥川賞受賞作「火花」を初映像化し、来春に動画配信の世界最大手「ネットフリックス」から独占配信される同名ドラマ(全10話)に、個性派俳優の染谷将太(23)が新たに出演する。

 染谷は主人公の売れない芸人・徳永が所属する事務所のスタッフ役。作品で描かれる芸能界の厳しさを象徴する役どころだ。来冬公開予定の映画「海賊とよばれた男」の撮影など多忙な中、作品自体の世界観や、総監督を務める廣木隆一氏(61)の手腕に魅了され出演を志願。「自分ができることをぶつけさせていただいています」とコメントした。ひょうひょうとしながらも存在感のある独特のムードで評価される。撮影では和気あいあいとした雰囲気に溶け込みつつ、シーンごとの要点を的確に表現。一般人が多く、撮影時間に制約のある街中のロケでも、集中力ある演技で作品を引き締めている。

 他の新キャストも小林薫(64)、田口トモロヲ(58)ら個性派ぞろい。染谷は「とても素敵な空気の現場。10話から何がにじみ出てくるのか、楽しみで仕方ありません」としている。

 また冒頭、林遣都(25)扮する主人公と波岡一喜(37)演じる天才肌の先輩芸人・神谷が出会う静岡・熱海の居酒屋の店員として、NMB48の山本彩(22)の出演も決定。普段の関西弁を封印し、標準語での演技に挑戦している。ヒロインは神谷の同居人役で、門脇麦(23)が演じている。

 「火花」は若手芸人と“師匠”である先輩芸人の生きざまを描いた物語で、笑いと人間の本質をテーマにした純文学。累計245万部の大ヒットとなっている。ドラマは総監督を中心に、小説の世界をできるだけ忠実に再現することに主眼を置く。10話を4人の監督が撮影するが、日本のドラマで一般的な前話の概要を説明する導入部がなく、約450分間の1本の大作映画のように仕上がるという。

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