“ミラーマン”石田信之 抗がん剤副作用との闘い「ギリギリまで頑張る」

[ 2015年7月28日 18:16 ]

舞台「遠き夏の日」製作発表の会見で笑顔を見せる石田信之

 今月に入り、がんが再発し、医師から「余命20~30か月」と宣告されたことをブログで明かした70年代に人気を集めた特撮ヒーロー番組「ミラーマン」(フジテレビ系)で主人公を演じた俳優の石田信之(64)が28日、都内で脚本・演出を担当する舞台「遠き夏の日」の製作発表に出席。病状について自らの口で語った。

 一昨年の秋に痛みを感じ始め、昨年1月に病院でがんが見つかり、同3月にブログで闘病中であることを告白した石田。大腸、肝臓、胃でがんが見つかり、「ステージ4」と診断され、11カ月で4度の手術を行い、腫瘍を全て切除した。今年3月の検査では異常はなかったというが、6月26日に受けたPET検査で、腹膜かリンパ、さらに尿道にがんの再発が発覚。医師からは「今までのデータだと余命20~30か月」と宣告され、「好きなことをやってくださいと言われた」という。現在は抗がん剤治療を開始していることを明かしていた。

 製作発表後、1人で囲み取材に応じた石田は「10日から抗がん剤治療が始まったんですが、今は休薬中。まだボーっとしている状態ですね。ちょっとフラつきがある」と言いながらもしっかりと立ち、現状を報告。本格的な稽古が8月8日から始まることもあり、次回の投薬は同7日。4カ月の投薬後、再度PET検査を受けることになっているという。「髪の毛はだいぶ抜けてきましたね。だから、あまり触らないようにしているんです」と話しつつ、「かさぶたみたいなものもできたり。痛みはないんですけど、疲れやすいんですよね…」と副作用も実感し、弱音も。

 「昔からスマートだったんであまり変らない」と笑顔を見せるも「体重はだいぶ落ちてきましたね。でも、食欲はあるんですよ。今は54キロ。62キロあったんですけど、胃を取って50キロまで落ちて、59キロぐらいまで戻ってたんですけど、またちょっと下がってきました」と続けた。俳優デビュー45周年を迎えた石田。「『柔道一直線』でデビューして俳優を始めて45年。この身体が動く限りは俳優の仕事はずっと続けていきたい。俳優の仕事は好きですから。引退はこれっぽっちも考えていない。これから先も頑張っていく」と俳優業の継続を力強く宣言。「周りにご迷惑をかけないギリギリのところまでは頑張ります。弱々しい身体は見せたくないので、弱くなるちょっと手前までは頑張らせていただく」とした。

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