“バケた”と“アリなのにハチ”…夏休み映画 明暗くっきり

[ 2015年7月28日 10:00 ]

アニメ映画「バケモノの子」で声優に初挑戦した広瀬すず

 6月の健康診断で「軽度肥満」と書かれてしまった小太り記者にとってはげんなりする 暑い季節の到来だ。映画界は夏休み作品が続々と公開。このシーズン、涼しさを求めて劇場に足を運ぶカップルや親子連れも少なくない。

 先陣を切って7月11日に封切られた2作品の初日模様を取材した。まずは細田守監督(47)の最新アニメーション「バケモノの子」の舞台あいさつ。東京・千代田区のTOHOシネマズ スカラ座に出向くと、劇場は熱気でムンムン。期待感の大きさを示した。

 バケモノと少年との奇妙な師弟関係を軸に描かれた冒険活劇。役所広司(59)はじめ宮崎あおい(29)、広瀬すず(17)、大泉洋(42)ら豪華な声優陣がそろい、盛況の初日に快哉を叫んだ。好調な出足に東宝は「興行収入70億円も狙える」とニンマリ。タイトル通り、バケてみせた。

 細田監督は「時をかける少女」(06年)、「サマーウォーズ」(09年)、「おおかみこどもの雨と雪」(12年)と3年置きに新作を発表し、前作「おおかみこども…」で興収42億円超えを達成。「稼げる監督」と信頼度も抜群で、もはや巨匠と言っても過言ではないだろう。

 続いて大急ぎで銀座の丸の内TOEI(1)に向かった。昨今、ほぼ同じ時間帯に組まれる舞台あいさつが多すぎる。出演俳優のスケジュールの都合もあるのだろうが、映画会社間でもう少しうまく調整できないものか。

 話が横道に逸れたが、丸の内TOEI(1)では昆虫の生態を追ったドキュメンタリー「アリのままでいたい」の初日イベントが行われた。ボイスキャストのDAIGO(37)と吉田羊が、カブトムシが止まった細木を持って登壇。昆虫好きで知られる俳優哀川翔(54)が大切に羽化させたカブトムシだ。

 ハプニングが起こったのは絵作りの際。2人が手にしたカブトムシが天上に向かって突然飛んでいってしまった。東映によると、1匹はすぐに見つかったが、もう1匹が見つからない。天上裏のスペースに入り込んでしまったらしく、必死の捜索の末に4日後になんとか“保護”したそうだ。

 残念ながら、こちらはいまひとつのスタート。東映関係者も「(アリのように)お客さんが大群でやってくることはなかった」と苦しい胸の内をジョークに包んたが、とても笑えない。興行通信が調べた、その週末の興収ランキングでは「バケモノの子」が1位。「アリのままでいたい」はなんとか10位。試写で見逃したライターさんが劇場に足を運ぶと「8人しか客がいなかった。アリなのにハチ」と、こちらも笑えない話だ。2週目には早くもベスト10から消えて虫の息…。明暗がくっきりと分かれた形だ。テレビの視聴率だけではない。映画も結果がすぐに数字で表れるから怖い。

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