左利きの吉高由里子 「花子」になるため右手で箸を…

[ 2014年4月17日 09:37 ]

路地裏のセットでポーズを決める吉高由里子

 先月31日にスタートしたNHK連続テレビ小説「花子とアン」(月~土曜前8・00)で、今週の放送から主演の吉高由里子(25)が本格的に登場した。小説「赤毛のアン」を日本語に翻訳した村岡花子さんを演じている。

 昨年10月のクランクインから半年が経過し、ようやく放送が始まった。「やっぱりうれしい。毎日放送されるドラマって、朝ドラと昼ドラぐらいじゃないですか。きょうももうすぐ始まるなって、毎日時間を気にしちゃう」。全国の日常に添えることを喜ぶとともに、責任を深く感じている。

 左利きの吉高は、右利きの花子さんになるため、普段の食事も右手で箸を持つように変えた。不便な食生活となったが、「うまく食べられないから、良いダイエットになりました」と、あっけらかんと笑う。わずか数キロでも、痩せるとうれしいのは20代の女性らしい。

 朝ドラは、ブレーク前から二人三脚で歩んできたマネジャーが「いつか出演させたい」と夢見てきた作品。デビューから1年後の07年、交通事故に遭い顎を骨折。集中治療室で5日間過ごし、目の前が真っ暗になった時もずっとそばにいてくれた。出演者発表の際は「マネジャーの方が50倍喜んでいた」という。

 普段はドラマに出ても何も言わない家族からも、「頑張れるか?」と連絡があった。祖母は「月曜から土曜まで、15分間の楽しみができた」とうれしそうにしていたという。「喜んでくれる人の顔を見たら頑張ろうと思った」。国民的ドラマへの出演は、育ててくれた人を笑顔にできると実感している。

 女優デビューから8年で、“時代もの”への出演は初めて。一つの役で15歳から53歳まで演じることも、今までで一番大きい年齢差だ。「新鮮な気持ちでいられて楽しい。見たことも、生きたことも、記憶にもない時代を、凄いセットで再現してくれる。セットの中でボーっとしてると、なんか懐かしい気持ちになったりするんです。(その時代に)生きてるわけないのに」。すっかり役にのめり込んでいる。

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