侍3連勝で「3・11」歴史的勝利 打線逆転でWBC初陣の朗希が勝利投手 1位突破かけ12日に豪州戦

[ 2023年3月11日 22:33 ]

WBC1次ラウンドB組   日本10-2チェコ ( 2023年3月11日    東京D )

WBC1次R<日本・チェコ>4回途中で降板し、チームメートに出迎えられる佐々木朗(撮影・尾崎 有希)
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 第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンドB組が11日、東京ドームで行われ、日本はチェコに10-2で完勝。3連勝で1位の座は渡さず、12日に2連勝中のオーストラリアと直接対決でB組首位を争うことになった。

 WBC初登板で先発の佐々木朗は、3回2/3を投げ2安打1失点(自責0)。最速164キロをマークするなど、今大会最多となる8三振を奪って降板した。岩手県の陸前高田市出身。2011年3月11日、震災ではキャッチボールに付き合ってくれていた父・功太さん(享年37)と祖父母が犠牲になった。特別な「3・11」に登板し、懸命に腕を振った。

 そんな佐々木の姿に打線が奮起。チェコ先発右腕のオンジェイ・サトリアの緩い球に大谷でも苦しむ中、1点差を追う3回に吉田の逆転となる2点適時打、山田の適時打で3点を返した。さらに4回にはヌートバー、近藤、大谷の3者連続適時打などで4点を追加。試合を優位に進めた。

 5回には鈴木誠也の代役として招集された牧原大が、大会初安打となる適時打を放つなど打線は盛況。8回には大谷の代打・牧が今大会2号となるソロ弾。続く村上には大会初安打も生まれた。

 投手陣も盤石で、宇田川が好救援すると、宮城は5イニングのロングリリーフで1失点と試合を引き締め、投打に噛み合った試合内容でチェコを圧倒した。

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