報徳学園　捕手・堀の強肩で健大高崎の「機動破壊」封じだ　「報徳らしいつなぎの野球ができれば」

18日開幕　第95回選抜高校野球大会組み合わせ抽選会 （ 2023年3月10日    大阪市内 ）

＜第95回センバツ組み合わせ抽選会＞抽選会に参加した報徳学園・堀柊那主将（撮影・須田　麻祐子）
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　報徳学園・堀柊那主将（3年）は、高崎健康福祉大高崎との強豪対決が決まり意気込んだ。

　「報徳らしい自分たちの野球というか、つなぎの野球というのができれば」

　最大の持ち味は、二塁送球完了タイム最速1秒81の強肩。さらに高校通算13本塁打のパンチ力と50メートル走6秒1の俊足も兼ね備える、三拍子そろった世代屈指の捕手だ。

　「まずは初戦をしっかり勝ち切って、校歌を歌えるように頑張っていきたい」

　相手に不足はない。昨秋公式戦8試合で18盗塁と「機動破壊」をスローガンに掲げる難敵。大角健二監督も「総合的にバランスのとれたいいチーム」と分析する。だからこそ、堀の強肩でピンチの芽を未然に摘み取ることができれば、完全な報徳ペース。指揮官は打線では堀と石野蓮授（れんじゅ＝3年）の3、4番コンビの名前を挙げ、「この2人がしっかりしてくれれば点には絡んでくる」と改めて信頼を寄せた。

　昨秋の近畿大会決勝・大阪桐蔭戦では、超高校級左腕の前田に3安打零敗。力不足を実感したが、今冬は打撃や走塁に力を入れ攻撃は威力を増した。ナイン全員の思いは「打倒・大阪桐蔭」。春夏通算3度の全国制覇を誇る名門が、まずは難敵を退け勢いに乗る。（山手　あかり）