【侍ジャパン・ライブ解説】牛島和彦氏 2つの“懸念”クリアした朗希 次は5、6回は任せられる

[ 2023年3月11日 20:38 ]

WBC1次ラウンドB組   日本―チェコ ( 2023年3月11日    東京D )

<日本・チェコ>力投する佐々木朗(撮影・光山 貴大)
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 ウェブサイト「スポニチアネックス」では「侍ジャパン・ライブ解説」と題し、リアルタイムで解説します。WBC1次ラウンドB組で宿敵・韓国に大勝して勢いに乗る侍ジャパンは、チェコと対戦。本紙評論家の牛島和彦氏(61)が、先発した「令和の怪物」こと佐々木朗希投手の投球などを徹底分析します。

 佐々木朗は先発の責任を十分に果たした。WBCのデビュー登板。注目していた点は2つ。佐々木朗が苦手としている東京ドームでどういう投球をするのかという点とWBC使用球への対応がどうかという点だ。昨年、佐々木朗は3月巨人とのオープン戦で5回途中で5失点。交流戦でも5回5失点と東京ドームで散々だった。それ以来、いいイメージのないマウンドでどうかと思ったが、真っ直ぐは走っていたし、フォークの落ちもよかった。チェコ打線は160キロの直球に合わせて練習をしてきたような直球1本狙いの打撃をしてきたが、それを上回る球威もあり、制球も素晴らしい。合格点の投球だった。

 壮行試合では直球もフォークも高めに抜け気味だったが、序盤3回までに高めに抜けた直球は1球もなかった。フォークも3回の3番・クラップに3―2から四球を与えた1球だけ。低めに制球しWBC使用球を自在に操っていた。2回からはスライダーを試しながら投げていた。次回登板では球数制限も緩和される。5、6回は任せられる内容だった。

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