侍・近藤弾!!止まらん2安打3打点「必死です!二塁打以上をイメージしていたが一番いい結果に」

[ 2023年3月11日 05:05 ]

WBC1次ラウンドB組   日本13ー4韓国 ( 2023年3月10日    東京D )

<日本・韓国>5回、ソロを放つ近藤(撮影・光山 貴大)
Photo By スポニチ

 ゴルフではベストスコア76を誇る安打製造機。一発が出た。つなぎもできる。四球も選べる。近藤が2番で機能している。

 「必死です!二塁打以上をイメージしていたが一番いい結果になった」。今大会チーム2本目のアーチは4―3の5回先頭。右腕・元兌仁(ウォン・テイン)のチェンジアップを右翼に運ぶソロだ。

 21年東京五輪に出場した際は各選手と自身を比較し「自分は“すげえ、ちっちぇえな”と思った」と語っている。1メートル71の身長のことではない。打者としてのスケールのことだった。「スケールの大きい選手にならないといけない」という思いを胸に2年を過ごした。

 オフに日本ハムからソフトバンクにFA移籍。新しい環境に慣れるために見送る選手も多かったが、初のWBC出場を決断した。壮行、強化試合から全8試合連続安打。本戦2試合は打率・429で、2四球ずつを選んで驚異の出塁率・636。「何とか次につなげるように」と日本ハムの元同僚でもある3番・大谷の前を打つ。

 20年春季キャンプでは本塁から左翼ポールを狙うように逆方向へのロングティーを繰り返した。強く引っ張るように行う選手は多いが、流し打ちで行うことは少ない。3回無死一、三塁で1点差に迫る適時二塁打は中越え。「前の回に送球が浮いて点が入ってしまったので取り返す気持ちで打席に入りました」と中堅から逆方向に打ち返す意識だった。

 押し出しを含む2四球で2安打3打点。「打線がいいつながりで来ているので、この調子でいきたい」。万能侍が2番で支える。(神田 佑)

続きを表示

この記事のフォト

2023年3月11日のニュース