阪神ドラ3・井坪、超人伝説継承だ!憧れの糸井のような「走攻守、三拍子そろっている」選手目指す

[ 2022年10月27日 05:15 ]

指名あいさつを受けた阪神ドラフト3位の井坪は贈られたドラフト通行証とマスコット人形を手に笑顔 (撮影・西川祐介)
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 阪神からドラフト3位指名を受けた井坪陽生(ひなせ)外野手(17=関東第一)が26日、東京都江戸川区内にある同校で畑山俊二統括スカウト、平塚克洋スカウトから指名あいさつを受けた。三拍子そろった外野手は、今季限りで現役を引退した糸井を目標にすることを宣言。高卒1年目での開幕1軍に照準を定めた。

 ドラフト指名直後に浮かべていた硬い顔つきとは打って変わって、この日は柔らかな表情だった。女性ファンの心を、わしづかみにしてしまいそうなルックスとクールな受け答え。井坪は時折、笑顔を浮かべながら目標とする選手にあの「超人」の名を挙げた。

 「走攻守、三拍子そろっているところ(が憧れ)。自分の目標の中にはトリプルスリーというところがあるので、全てにおいて一流(の糸井さん)を目標にしていきたい」

 糸井の一挙手一投足を追いかけてきた。14年に首位打者、16年は盗塁王、そしてゴールデングラブ賞7度を誇る外野手はまさにお手本。関東圏の出身とあって阪神の試合中継を目にする機会は少なかったが、その分、動画でチェックして憧れを抱いていた。

 「(現役生活は)20年やりたい、というのはあります。長い期間、活躍するのは難しいですけど長めに設定してやろうかなと」

 くしくも、糸井は今季限りで19年間の現役生活にピリオドを打った。入れ替わる形でのドラフト指名。高校通算32本塁打、50メートル走6秒0の俊足を兼備する強打の右打者に、担当の平塚スカウトは「この広い甲子園にマッチングした選手。スピードもあるし、将来的に外野の一角を担ってもらいたい」と超人の系譜を重ね合わせた。

 現在は、プロ入りに向けて寮生活を継続。後輩の現役部員と同じハードなメニューを、毎日こなしている。「やるからには、開幕1軍を目指してやりたい」。高校時代は足を踏み入れることのなかった甲子園。17歳は壮大な夢を描いている。 (石崎 祥平)

《井坪 陽生(いつぼ・ひなせ)》
 ☆生まれ&サイズ 2005年(平17)3月17日生まれ、東京都八王子市出身の17歳。1メートル77、86キロ。右投げ右打ち。

 ☆球歴 4歳から野球を始め小学4年からは本格的に八王子リトル(硬式)で三塁手として活躍。七国中では八王子シニアに所属し、中3時にアジアチャレンジマッチU15の日本代表に選出され中軸を務めた。関東第一では1年秋は4番。2年の秋からレギュラーとして活躍した。高校通算は32本塁打。50メートル走は6秒0。遠投は100メートル。

 ☆趣味 毎年1回、家族で伊勢旅行に行き、海で泳ぐこと。

 ☆好き嫌い 好きな食べ物は伊勢エビ。嫌いな食べ物はトマト。
 ☆好きな歌手 韓国の9人組多国籍ガールズグループ「TWICE」のジョンヨン推し。

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2022年10月27日のニュース