オリックス・杉本「ずっとやられていたので」やり返す気持ちで決勝打! シリーズ球団初1―0勝利導いた

[ 2022年10月27日 05:01 ]

SMBC日本シリーズ2022第4戦   オリックス1-0ヤクルト ( 2022年10月26日    京セラD )

<オ・ヤ>3回、先制適時打を放つオリックス・杉本(撮影・光山 貴大)
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 すくい上げた。オリックスの杉本は3回2死二塁で、石川の1ボールからの低め110キロチェンジアップを左翼線へ落とした。軟投派左腕のゆるい変化球での誘いに引っかかってのゴロとせず、ラインドライブのかかったライナーではじき返した。

 「このシリーズ、ずっとやられていたので、やり返そうと思って打席に入りました」

 一塁ベース上では控えめな握りこぶしのみ。なぜなら初回2死満塁で空振り三振を喫していたためだ。「1打席目に満塁で打てず、もう一回チャンスで回ってきたので取り返したかった。もっと打たないといけないです。きょうもチャンスを2回もつぶしているので…」。8回1死一、二塁での中飛も、はじけられない一因だった。

 相手先発の石川は青学大の12年先輩。ふだんは真っ先にあいさつに向かう関係だが、勝負になれば別だ。昨年の日本シリーズ第4戦では2打数無安打、今年6月9日の交流戦では2打数1安打。初めて打点をマークして、少しはやり返せた。

 第2戦で4打数2安打1打点だったが、その適時打はボテボテの内野安打。ここまで4戦の打線低調の責任は感じている。お立ち台で明日も打ちます――と宣言して力強く締めるのかと思いきや、横に並んだ宇田川、山崎颯の若いリリーフ陣に向かって「やばい球を投げている。2人とも回またぎでしたが、あしたも投げてもらいたいと思います」と話してスタンドを笑わせた。まだ劣勢だが、杉本が打つとチームは明るくなった。 (畑野 理之)

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2022年10月27日のニュース