ヤクルト高津監督 マクガフは「先頭のフォアボールが痛かった」 山下は「この経験が来年に生きる」

[ 2022年10月27日 22:56 ]

SMBC日本シリーズ第5戦   ヤクルト4―6オリックス ( 2022年10月27日    京セラD )

<オ・ヤ>9回、吉田正にサヨナラ3ランを打たれガックリのヤクルトベンチ(撮影・岡田 丈靖)
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 2年連続4度目の顔合わせとなった「SMBC日本シリーズ2022」は27日、京セラドームで第5戦が行われ、セ・リーグ覇者のヤクルトは1点リードで迎えた9回に守護神のスコット・マクガフ投手(32=米国)がまさかの3失点を喫して今シリーズ初のサヨナラ負け。2勝2敗1分けのタイに持ち込まれた。日本シリーズは移動日を挟み、29日にヤクルトの本拠・神宮球場で第6戦が開催される。

 4―3と1点リードで迎えた9回だった。ヤクルトのマウンドには4番手としてレギュラーシーズンでリーグ2位の38セーブを挙げているマクガフが上がった。だが、先頭の代打・安達をいきなり四球で塁に出すと、犠打で1死二塁としてから西野の投手強襲安打を一塁悪送球する間に同点。中川圭を空振り三振に仕留めて2死までこぎつけたが、続く吉田正に右翼スタンドへサヨナラ2号2ランを被弾した。マクガフは昨年の日本シリーズでは第1戦(京セラD)で2点リードの9回に登板しながら1死も取れずに3失点し、吉田正にサヨナラ二塁打を打たれて敗戦投手となっている。

 試合後、ヤクルト・高津臣吾監督(53)との一問一答は以下の通り。

 ――信頼して送り出したマクガフ。

 「そうですね、まあ、うーん、先頭のフォアボールが痛かったですね」

 ――守備でもたつく場面もあった。9回の守り。

 「取れるアウトは取らないといけないですね」

 ――先発の山下について。

 「いいピッチングだったと思います。シーズン終盤に先輩たちがちょっとモタモタしているので、チャンスを与えたんですけれど、きょうも凄くいいピッチングだったと思います」

 ――シーズンでは2試合の登板だったが、大舞台を任せた。

 「この経験が来年に生きると思っているので、はい、思っています」

 ――青木が3安打。

 「誰が打ってもヒット1本は1本なんだけれども、やっぱりああやってベテランが打つ1本と、やっぱりチームに与える影響って意味がちょっと違ってくるので、非常に昨日に引き続き、すごくいいバッティングだったと思いますね」

 ――長岡が同点打。

 「何かをきっかけに吹っ切れたり、なにかこう気持ちを入れ替えてくれたらいいなとは思っています」

 ――両助っ人が点を取ってくれた。

 「その通りですね。好調を維持してくれているオスナと、なかなかスッキリしなかったサンタナが、一振りで1点を取ったわけですから、いいバッティングだったと思います」

 ――移動日を挟んで神宮。

 「先は見えているので、全力で毎試合戦うのみですね。勝負しているので、勝つか負けるかはちょっとやってみないと分からないですけれど、全力で戦いたいと思います」

 ――清水が回またぎ。短期決戦だから。

 「もちろんそうですね。あまり、さっき言ったように、先を考えていないので、今できる最善策を取ったつもりです」

 ――第6、7戦に投げる先発投手への期待。

 「勝つピッチングをしてもらう、してほしいと思うだけですね。それだけです」

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