DeNA 作戦ズバリ!1位非公表で大阪桐蔭・松尾を一本釣り!谷繁以来34年ぶりドラ1捕手

[ 2022年10月21日 05:30 ]

プロ野球ドラフト会議 ( 2022年10月20日 )

DeNAの1位指名を受けた大阪桐蔭・松尾はチームメイトから胴上げで祝福される(撮影・大森 寛明)
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 1位で大阪桐蔭の松尾を単独指名に成功したDeNA・三浦監督の第一声は「無事獲得できてよかった」だ。9球団が1位指名を公表しても非公表を貫き思惑通りに逸材を一本釣り。ともに非公表球団の阪神とロッテが、競合の末に1位の抽選を外した中で、DeNAの戦略が光った。

 最大の補強ポイントに合致した。高校通算38本塁打の強肩強打の18歳も「1巡目で選ばれるとは思っていなかった。ホッとした気持ちが強い」と笑顔だ。

 大洋、横浜時代を含め、球団では88年の谷繁元信以来、34年ぶり2人目の「ドラ1」捕手。将来的な野望として「トリプルスリーを目標に掲げたい。なかなか打って走れる捕手はいないと思う。そういう選手を目指す」と力強く宣言した。

 今秋のU18W杯でも捕手でベストナインに選ばれたが、高校入学前は遊撃手。昨季最下位から2位に躍進したDeNAは投手陣の駒がそろい、将来有望な高校生捕手と内野手の獲得を狙っていた。
 それだけに松尾指名の意味は大きい。2位以下も合格点の指名が続き、このドラフト会議を最後に退任予定の三原一晃球団代表も「指名リスト通りに進んだ」と納得顔だった。

 三浦監督は、この日の朝、家族が「(松尾と)ご縁がありますように」とピカピカに磨いた5円玉を近隣の神社でさい銭として使用し、ドラフトに臨んだ。意中の18歳を単独指名し、番長は「一日も早くその姿をハマスタで見たい」と心躍らせた。(大木 穂高)

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2022年10月21日のニュース