阪神ドラ5・戸井は未来の超人!! 走攻守そろった大型遊撃手 “甲子園の申し子”再び聖地に

[ 2022年10月21日 05:15 ]

プロ野球ドラフト会議 ( 2022年10月20日 )

天理・戸井
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 天理で2年春、3年春夏の計3度、甲子園に出場した“申し子”が、聖地に帰ってくる。阪神から5位指名を受けた戸井零士内野手(17、天理)は、「はじめから指名順位は気にしていない」と言い切り、目の前に待つタテジマでのプレーに早くも興奮を抑えきれない。

 「素直にうれしい。甲子園をホームにできるし、阪神はファンも多く人気がある。そういうチームにふさわしい人材になりたい」

 1メートル81、83キロの大型遊撃手で、高い守備力にも定評がある。「強いライナーで外野の頭を越える打撃が持ち味」と語る戸井は、1年秋からレギュラーを奪取。以後、順調に成長曲線を描き、今夏の甲子園でも2回戦敗退ながら計8打数4安打と躍動。大舞台に強いことも証明した。幼少期に空手を習っていた影響で、体の柔軟性や体幹の強さには自信があるそうで「高校に入ってからケガしたことがない」と胸を張る。

 同じ右打者として活躍した岡田新監督の印象について「プロで活躍されたので、自分も活躍できる選手になりたい」と笑顔を見せた。同じ二遊間を争う“先輩”には来季5年目・小幡や同3年目・高寺など1軍で揉まれた若虎がいる。しかし戸井は「入ってからが勝負。他球団のエースの人と対戦して、打ちたい」と断言。当然、1年目から存在感を見せつけるつもりだ。

 理想とする選手には今季限りで引退する糸井の名を挙げた。誰からも愛され、慕われた41歳の超人を目標に、戸井も息の長い、走攻守そろったプレーヤーを目指していく。

 ▼本紙評論家・関本賢太郎氏(天理から直接の阪神入りは96年の自身以来)何試合も彼を見ていますが、実力は折り紙付きです。よく、5巡目まで残っていたな、というのが正直な感想。プロの目から見ても、守備力はかなり高いので、1軍でやるまでそんなに時間はかからないと思います。天理OBの立場でエールを送るなら、入団すれば自分よりも凄い選手ばかり。自分が一番下手だと思うぐらいの覚悟を持って、自分を見失うことなく頑張ってほしい。

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