阪神1位・森下、さっそく3冠王宣言!「ガツガツやる」待望“右の即戦力打者”が虎に新風巻き起こす

[ 2022年10月21日 05:15 ]

プロ野球ドラフト会議 ( 2022年10月20日 )

<ドラフト>阪神から1位で指名された中大・森下は帽子を手にポーズをとる(撮影・郡司 修)
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 「プロ野球 ドラフト会議 supported by リポビタンD」が20日、都内で開催され、阪神は中大・森下翔太外野手(22)を1位指名した。東海大相模では高校通算57本塁打を放った右の即戦力スラッガー。指名直後に行われた会見では将来の目標に「3冠王」を掲げるなど、意欲十分。岡田阪神に新風を吹かせる。

 鳴りやまぬシャッター音の中で、阪神から1位指名を受けた森下は「ファンの方々がどの球団よりも熱い。それに負けない熱さを持ってプレーしたい」と表情を引き締めた。

 待望の右の即戦力スラッガーだ。東海大相模では高3春の選抜で4強入りするなど、通算57本塁打を放った。1メートル82、90キロの恵まれた体格で中大では通算9本塁打。逆方向に長打が打てるのも持ち味だ。将来的な目標を問われると「ヤクルトの村上選手が達成したような3冠王」と力強く宣言。「打率でも、ホームランでも、打点でも1位になるのが目標。球界を代表するようなバッターになって侍ジャパンのユニホームをまた着られたら最高な結果」と壮大な青写真を描いた。

 巨人と競合した高松商・浅野の外れ1位だが、思えば今季史上最年少で3冠王に輝いた村上もドラフトは7球団が競合した清宮(現日本ハム)の外れ1位だった。村上は悔しさを胸の奥にしまい、わずか5年で球史に残るスラッガーへと成長。森下の背中にも「第2の村上」への大きな期待がかかる。岡田新監督は、来春キャンプの1軍スタートをさっそく明言し、「目いっぱいキャンプからやってもらいたいと思う」と期待をかけた。

 甲子園には大きな忘れ物がある。3年春の選抜に出場し、4強に進出。「3番・中堅」で打線をけん引したが、ホームランを打てなかった。「ホームランを打つ、打点を稼ぐのが自分の役割。そういう意味で、悪い思い出を塗り替えられるように甲子園の舞台でガツガツやっていきたい」と早くも聖地帰還へと思いをはせた。

 憧れはエンゼルスのマイク・トラウト。「ピッチャーが対戦するのが嫌がるような存在感。そういう選手になりたい」というが、勝負強さも折り紙付きだ。中大進学直後に行われたオープン戦では社会人チームを相手にいきなり本塁打を打ち、周囲の度肝を抜いた。同年春、亜大とのリーグ戦でも入れ替え戦を回避する逆転3ラン。中大・清水達也監督も「バットを強く振れる能力は(2学年上のDeNA)牧よりも上。新しい風を吹き込んでチームを変えていった」と回想した。岡田新監督を迎え、新たな戦いに挑む来季。森下が聖地に新風を巻き起こす。(花里 雄太)

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