ヤクルト・村上 「日本のエース」由伸撃って先勝だ「最高の舞台で戦える 凄く光栄」

[ 2022年10月22日 05:27 ]

前日練習をする村上(撮影・篠原 岳夫)
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 SMBC日本シリーズ2022は22日、神宮球場で開幕する。セ、パ両リーグともに2連覇したヤクルトとオリックスが、昨年に続いて対戦。今季3冠王に輝いたヤクルト・村上宗隆内野手(22)は、オリックスの絶対的エース・山本由伸投手(24)の攻略を誓った。球団史上初となる2年連続で7度目の日本一に向け、日本球界を代表する右腕を打ち砕いてチームを勢いづける。

 令和初の3冠王VS投手4冠の最強右腕。神宮で調整した村上は「誰もが認める日本のエース。日本シリーズという最高の舞台で戦えることが凄く光栄」と、頂上決戦で2年連続で実現する対決に気持ちを高ぶらせた。

 20年ぶりの日本一を達成した昨季に続いて日本シリーズに進出し、相手も同じオリックス。第1戦の相手先発も2年連続で山本となった。今季は日本選手最多56本塁打に打率・318、134打点と驚異的な成績を残した主砲だが、山本との通算成績はレギュラーシーズンでは2打数無安打。昨年の日本シリーズでは7打数1安打と、公式戦では計9打数1安打、5三振と攻略できていない。

 オープン戦やオールスターでの対戦を含めてもノーアーチで、打点もゼロだ。ただ、3冠王を獲得した今季は球宴の1打席のみで、安打を放っている。相性についても「それは関係ない。本当に打ちたいなと思っている」と初アーチへ鼻息は荒い。難攻不落。だからこそ、打ち崩せば一気にチームは勢いづく。

 昨季のリーグMVP同士で、ともに今季も最有力である2人を中心に、今季も熱い日本シリーズが予想される。昨年は全6試合が2点差以内の接戦で、緊迫した展開を4勝2敗で制して日本一に輝いた。主砲は「去年対戦した中でやっぱり強いなと。向こうは去年のリベンジじゃないですけど、それぐらいの気持ちで来ることは分かっている。僕らもそれに立ち向かって、受けずにチャレンジャーとして戦っていければ」と油断はない。

 第1戦を翌日に控え、リラックスした表情でノックやフリー打撃などで汗を流した。快音を連発し、右に左に柵越え。順調な調整ぶりを見守った高津監督は「打線の中心。走者を還すことはもちろん、つなぐこと、出塁すること、得点に絡む全てにおいて非常に期待しています」と厚い信頼を寄せた。

 「勝ちに向かって、必死に野球を楽しみながら頑張りたい」と村上。由伸撃ちで球団初の2年連続日本一へ弾みをつける。(青森 正宣)

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2022年10月21日のニュース