イチロー氏「永遠にやられるかもしれないと恐怖を覚えた」 松坂氏との初対決後に抱いた思い プロスピA

[ 2022年10月21日 19:27 ]

イチロー氏(AP)
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 コナミデジタルエンタテインメントは21日、モバイルゲーム「プロ野球スピリッツA」において、マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏(48)が選んだレジェンドOBが登場するスカウト「イチローセレクション」をスタートしたと発表した。

 12球団のOB、レジェンドたちを各球団1人ずつ選出。公開されたYouTubeの動画「イチローが12球団のレジェンドOB選手を語る【イチローセレクション】」(https://www.youtube.com/watch?v=rifMNBPWdiA)では、その理由についてイチロー氏らしく説明した。

 中日からは、各球団1人の兼ね合いという中で、「平成の怪物」松坂大輔氏を選んだ。松坂氏の西武入団1年目となった99年の初対戦では、3打席連続三振を喫したが、日本時代、そしてメジャーの舞台でも、数々の名勝負を繰り広げた。「もちろん、最初の3(打席連続)三振は、大輔にとっては“自信が確信に変わった”って名言吐いてましたけど、僕としたら、そんなわけねぇだろって(笑い)」と振り返った。

 「あのスライダーがインパクト強すぎて、このスライダーを早い段階で僕がとらえないかぎりは、もう永遠にやられるかもしれないという恐怖をあの試合で覚えました。ビックリしましたね。スライダーをとらえないかぎりは僕の勝ちにはならないから、それを早い段階で仕留めたいって、あの日思ったことですね。(スライダーは)衝撃的でした」と偽らざる思いを吐露した。

 松坂氏が横浜高で春夏連覇を達成するまでは、高校野球を見ていなかったことも告白した。「僕当時、高校野球を見ていなかったんですよ。例えば、金属バットの音とか、うまくなかった時の自分を思い出してしまうというのがあって、意図的に見ていなかったんですよ」と説明。「でも、大輔の甲子園は見ました。グリーンスタジアムのロッカールームで見ていて。その日はたぶん、西武戦だったんですよね。新谷(博)さんが先発で、145キロから147キロくらいで、キレのいい球を投げる。数字だけ見ると、大輔も同じくらいだったんですよ」とイチロー氏。「実際に(松坂氏との対戦で打席に)立ったら、そのスライダーのインパクトが強すぎて、真っすぐも当然もっと速く感じるんですよ。体感速度が違うというね。新谷さん僕好きだったから、ひょーんって打つんだけど、全然違ったんですよ。そういうのもあったね」と笑顔で話していた。

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