楽天1位の立大・荘司「165キロ出したい」　157キロ右腕が日本人最速タイの誓い

プロ野球ドラフト会議 （ 2022年10月20日 ）

交渉権確定の札を手に笑顔の楽天・石井監督（左）と立大・荘司康誠（撮影・沢田　明徳）
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　指名公表していた楽天に、非公表だったロッテも競合覚悟で1位指名。結果、楽天が指名権を獲得した立大の荘司は、大谷翔平（現エンゼルス）に並ぶ日本人最速を目標に掲げた。埼玉県新座市の立大で吉報を受けると「2年後には160、いずれは165キロを出したい」と意気込んだ。

　無限の可能性を秘めている。立大1、2年時はインピンジメント症候群による右肩痛でリハビリに専念。3年春にリーグ戦デビューすると急速に頭角を現し、7月には侍ジャパン大学日本代表として海外遠征も経験した。1メートル89の長身から、8月には157キロを計測。「僕の可能性を信じて指名していただいた」と感謝した。

　午後9時には都内のドラフト会場から石井一久GM兼監督が指名あいさつのため、立大野球部寮に到着。「交渉権確定用紙」に、人気映画「トイ・ストーリー」でおなじみの「無限の彼方へさあ行くぞ！！」との指揮官直筆のメッセージを見つけ、さらに気が引き締まった。約20分間の会談も充実。「良い未来へ歩みを進めていこうと、建設的な話ができました」。顔を紅潮させる荘司に、石井監督は「1年目から頑張らなくていい。長く楽天のエースに君臨できる可能性があるんだから、焦らずやってほしい」と優しいまなざしを送った。

　田中将との対面も楽しみの一つ。「小さい頃からのヒーロー。メジャーから帰ってきて、僕がその楽天に入団できるのは願ってもないこと」。予想外だったロッテの1位指名には「ビックリしました」と明かし、「そこまで高く評価していただき喜びを感じた」と振り返った。将来獲りたいタイトルは「投手ですから沢村賞」と力強かった。（伊藤　幸男）