“指名にビックリ”阪神ドラ3・井坪　右の強打者が大山に弟子入り志願　「トリプルスリー目指す」

プロ野球ドラフト会議 （ 2022年10月20日 ）

阪神から3位指名を受け、ガッツポーズを決める関東第一・井坪
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　予想外の阪神3位指名に驚いた。俊足強打の3拍子そろった井坪陽生（ひなせ）外野手（17、関東第一）は、「ビックリしたのが一番です…。（指名された瞬間は）反応もワンテンポ遅れました」と正直な心境を吐露。「井坪陽生」の名前が読み上げられて仲間から歓声を浴びても、緊張から表情は硬かった。

　高校通算32本塁打をマーク。50メートル走6秒0の俊足を誇る右の強打者は、目標とする選手に大山の名を挙げた。

　「バッティングの面でもプロの球に対する対応だったりとか、打球を飛ばすコツを聞いてみたい」。幼少期は八王子市で育ち根っからの西武ファン。当時は浅村栄斗（現楽天）らに憧れた。豪快なフォームは今でも最高の教材。同席した米沢貴光監督からは「打撃力は当時のオコエ（現楽天）よりも上。守備も負けていない」と太鼓判を押された。

　高校時代に出場することができなかった聖地が今後は本拠地となる。「3年間、甲子園を目指してやってきたのでうれしい。トリプルスリーを目指したい」。最後は目を輝かせ、柔らかな表情で高みを見据えた。（石崎　祥平）