宿敵撃破へ 阪神ドラ3・桐敷に“隠れ身の術” 13日・巨人戦と同日の2軍戦で先発へ

[ 2022年3月11日 05:30 ]

軽快な動きをみせる阪神・桐敷
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 阪神のドラフト3位・桐敷(新潟医療福祉大)に“隠れ身の術”だ。次回は13日のウエスタン・教育リーグの中日戦(鳴尾浜)に先発することが判明。同日に甲子園球場で行われるオープン戦の巨人戦に起用しないことについて、福原投手コーチは「隠し玉です」と独特の表現で説明した。

 昨季9勝のガンケルが腰の張りで開幕アウトになったことで、若き左腕の開幕ローテーション入りが決定的になっている。3月25~27日の開幕カード・ヤクルト戦の第2戦、第3戦に先発するとみられ、その次は、順当ならば4月1~3日の巨人戦(東京ドーム)に向かう。“初物に弱い”という球界の定説にのっとり、シーズンまで桐敷を隠そうとする狙いが見え隠れした。

 桐敷は10日、ケース打撃で犠打を決め、バント処理の練習でも軽快なフィールディングを披露した。矢野監督は、13日の巨人戦を外した意図について「隠し玉っていうほど大げさなことじゃない」と否定しながらも、打席と守りについては「これがしんどいというのが今はないのが桐敷の強み」と、総合力の高さを評価した。

 実質の先発テストだった6日の楽天戦で4回1安打無失点の好投をしたルーキーは「まさか開幕ローテとか、そういうところまで評価してもらっているのはうれしい」と恐縮気味。ただし、理想は高く「一番の目標は新人王」と宣言した。どの球種でもカウントを奪える制球力が武器。ガンケルが戻る場所がないほど活躍すれば、目標へ近づく。(倉世古 洋平)

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2022年3月11日のニュース