ソフトバンク 激アツ開幕スタメン争い 神宮で運命の最終試験 三塁は松田vsリチャードvs井上

[ 2022年3月11日 05:30 ]

ソフトバンク・松田

 最後に笑うのは誰だ?ソフトバンクは11日から神宮でヤクルトと3連戦。藤本博史監督(58)は開幕スタメン選考へ最終試験を行う。三塁手候補のリチャード内野手(22)、井上朋也内野手(19)が猛アピールし、ベテランの松田宣浩内野手(38)も調子を上げており、大混戦だ。上林誠知外野手(26)ら5選手がひしめく中堅手争いも最終コーナーに入った。

 神宮で運命が決まる。チームは、空路で開幕1軍への最終試験会場となる東京へ向かった。11日からのヤクルト戦に参加する野手は22人。首脳陣のイメージは、1軍野手15~16人。開幕まで残り8試合となり、少ないチャンスを生かしたものだけが、晴れて1軍切符をつかむ。

 最も過熱しているのが松田、リチャード、井上が狙う正三塁手争いだ。高卒2年目の井上はオープン戦打率・400をマーク。若手主体の8日の巨人戦で本塁打を含む2安打5打点の大暴れ。9日の試合でも2戦連続マルチ安打と、好調をキープしている。それでも「松田さん、リチャードさんがいるので、今以上にアピールしないと開幕1軍に残れない」と気を引き締めている。 

 序盤で不振に苦しんでいたリチャードも復調傾向だ。泥臭く3試合連続安打を記録し、食らいついている。藤本監督が重視する出塁率は・417を誇る。ベテランの松田は9日にマルチ安打を放つなど“いぶし銀”の活躍で上昇中。開幕に合わせた調整は熟知しているだけに「若い選手だから打ってもらわないと困る。みんなで刺激しあっていきたい」と競争を歓迎した。挑戦中の一塁手で開幕を迎える可能性もある。

 3者が一歩も譲らぬ激戦区。藤本監督は「こっちを悩ましてくれたら凄く、ありがたいです。ちょっと悩んでますけどね」とうれしい悲鳴を上げている。

 中堅手争いも最終章へ突入した。上林、牧原大、真砂、柳町、佐藤直が一つの席を奪い合う。上林は2月26日のオリックス戦でオープン戦チーム1号を放つなど、スタートダッシュを決めた。春季対外試合は打率・391。一方で、4日以降に出場した3試合は6打数無安打と下降気味なのが気がかりだ。

 牧原大は9日の巨人戦で途中出場し、本塁打を放つなどコンスタントに結果を残している。佐藤直も牧原大と同じ打率・267で最終テストに懸ける。真砂はオープン戦の打率が・222ながら出塁率では・364と5人中トップだ。指揮官は「競争しているから結果を出してもらわないと勝てない。(サバイバルは)もう終盤に来たかな」と最後のアピールを促した。

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2022年3月11日のニュース