オリックス・吉田正 開幕戦100%で打ちまくる! 両足首の経過は順調 逆算調整でキッチリ仕上げる

[ 2022年3月1日 05:30 ]

春季キャンプを振り返り、今シーズンの戦いを見据えたオリックス・吉田正(撮影・井垣 忠夫)
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 【吉田正尚コラム・未到の境地】

 オリックス・吉田正尚外野手(28)がキャンプ打ち上げから一夜明けの28日、本紙にコラム「未到の境地」の第2回を寄せ、シーズンに向かう決意を新たにした。昨年末に受けた両足首の手術の経過は良好で、オープン戦最終週に照準を合わせた「逆算調整」をへて、25日の開幕を100%で迎える方針。全ての面でキャリアハイを目指し、96年以来となるリーグ連覇&日本一へ導く無双打者になる。(構成・湯澤 涼)

 春季キャンプでの1カ月を振り返って、まだベストコンディションではないですが、やれることは、しっかりやれました。打球、打撃などは、かなり力を上げてきています。キャンプインは大阪・舞洲で、チーム本隊からは出遅れましたが、舞洲でもクールごとに強度を上げて、宮崎に合流してからも強度を上げながら。走る動作やストップ動作など細かいアジリティー(素早い動き)の部分は少し…というのはありますが、術後(※1)なので、まだ仕方ない部分なのかなと思いますし、順調にきているかなと思います。

 「2・1」をチームと過ごさないというのは、自分の中でも違和感がありましたね。プロ入り後では初めて、家族と自宅で節分の日を過ごしました。妻が恵方巻きを作ってくれましたね。北北西を向いて食べましたけど、ちょっと、しゃべっちゃいました。おいしく、いただきましたよ。

 実戦に関しては、まだ分からないですね。オープン戦は屋外球場での試合がありますし(※2)、天候のこともあります。移動もありますから、どこで、というのは、しっかりとチームと相談してからですね。最終週のオープン戦には何試合か出場して、開幕に合わせていきたいです。

 毎年、必ずレベルアップすることを心掛けています。自分で「タイトルを獲りたい」と言っている以上、現状維持では絶対にダメですから。年齢が上がるにつれて30代が見えてきて、というのを考えることはあります。まだ自分では肉体の変化は感じていませんが、去年はケガをしています(※3)し、同じミスをしないことが大事になってくる。去年はリーグ優勝という節目の瞬間には立ち会えましたが、「ここ1カ月!」というチームが優勝争いをしている大事な時に、そのケガで離脱してしまったので。ある意味、僕のキャリアで優勝争いという経験ができていない。そういう場面にいられなかったのは悔いが残るというか、立ちたかったなと思います。

 連続試合出場も、伸ばしていきたい数字の一つ。1、2年目の腰痛があって、それから3年目からのモチベーションの一つとして、やっていたので。右手首を骨折してCSから復帰(※4)しましたが、シーズンでは一からになる。1年間しっかり戦い抜くことは自分の中では大事にしていることですし、難しいことだとは思いますが、もう一度、積み上げていけるように、やっていきたいです。

 もちろんチームとしての目標は、リーグ連覇。パ・リーグはどこも強いですし、どこが優勝してもおかしくないと思います。そこで、もう一度リーグ優勝したいです。長いシーズンで、苦しい時もあると思いますが、そこで勝ち取ることができれば、喜びもデカいと思います。そして、もう一度、日本一に挑戦する。その舞台に立てるようにして、日本一を目指す。そこに貢献できるように1年間戦い抜いて、最終的にタイトル争いができるくらいの数字を残していければと思います。(オリックス外野手)

 吉田正はリハビリ組のC班として大阪・舞洲でキャンプイン。10日から宮崎に合流し、当初は別メニューだったが、第4クール初日だった15日から全体練習に部分的合流。徐々に走塁や守備練習にも取り組み、翌16日には、山岡が初登板したライブBPで打席に立つなどしており、「3・25」へ向けて着実にギアを上げている。

 ※1 昨年12月に両足首のクリーニング手術。
 ※2 5、6日・DeNA戦(横浜)、8日・中日戦(刈谷)、9日・中日戦(ナゴヤ)、15、16日・楽天戦(草薙)。
 ※3 昨年9月3日のソフトバンク戦で、走塁時に負傷し左太腿裏の筋損傷。5日に登録抹消され17年10月7日の楽天戦から昨年9月4日のソフトバンク戦まで続けた連続試合出場が512でストップ。
 ※4 昨年10月2日のソフトバンク戦で患部を骨折。翌3日に登録抹消され、以降のレギュラーシーズンを欠場。同11月10日のCSファイナルS第1戦から「3番・DH」で戦列復帰し、日本シリーズ第6戦までポストシーズン全試合に先発出場した。

 ≪着実にギアアップ≫ 西武の開幕投手を務める高橋には通算打率・552、4本塁打と好相性。昨季も開幕戦で高橋から本塁打を放つなど2安打を記録しており、「接戦になると思うので投手陣を援護できたら。守備につくことも含めて、コロナもですし、コンディションを整えたい」。万全の背番号7が開幕戦のキーマンだ。

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