楽天の新助っ人2人が今週来日めど 入国者数制限緩和で各球団動き前進

[ 2022年3月1日 05:30 ]

ギッテンス(ゲッティ=共同)
Photo By ゲッティ=共同

 政府は、1日から新規外国人の入国者数の上限を、1日3500人から5000人に緩和する。これに伴い、プロ野球各球団の新外国人の入国に向けた動きも前進するとみられ、楽天・石井監督は、ギッテンスとマルモレホスが近く来日できる見通しに言及。「状況によって変わるので予定は未定」としつつ、「3月の1週目というところが現実的になっている。2人には“いつでも(日本に)向かえる準備はしておいてくれ”と話している」と明かした。

 チームはこの日、沖縄での全日程を終えて空路で仙台へ戻った。今後は14試合のオープン戦が組まれている。指揮官は「1週目に来日したら、静岡で合流を考えている。ファームでの調整は考えていない」と説明。所定の防疫措置や待機期間のルールに従った上で、3月上旬から中旬に1軍が拠点を置いている静岡でお披露目となる公算が大きい。

 リーグ3位だった昨季は新外国人に大きな誤算が生じた。左腕のコンリーは家族が来日できないことなどから開幕前に契約解除。野手のディクソン、カスティーヨは1軍合流が4月にずれ込み、調整の難しさもあって本来の力を発揮できなかった。開幕前から日本の野球や生活に慣れることは不可欠だ。

 ギッテンスはエンゼルス・大谷らに迫るメジャートップクラスの打球速度を誇った強打者。マルモレホスは昨季3Aで打率・338、26本塁打などの活躍でMVPに輝いた。ともに主軸として期待されており、米国で順調にトレーニングを積んでいるという。「打撃や守備の映像も見ている。それなりに体は動かせている」と石井監督。「犬鷲打線」のキーマンたちの早期来日は、9年ぶりのリーグ制覇と日本一に向けた朗報となる。(重光 晋太郎)

 《西武5人も近く入国》他球団も新外国人来日に向け、それぞれ準備を進めている。西武はメジャー通算5勝の右腕スミスら5人全員が近く入国できる見通し。巨人は米46勝右腕シューメーカーら全4選手で2月中旬から米アリゾナ州の施設で合同トレーニングを実施している。日本ハムは新庄監督が、米24勝右腕ガントら全4選手にビデオメッセージを送る気遣い。「しっかり鍛えておいてくれ」とハッパをかけつつ、「俺は日本のマイケル・ジャクソン」とジョークで笑わせた。

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