阪神4番争いは佐藤輝が一歩リード! 2年目キャンプはチーム“三冠王”で「100点です!」と自己採点

[ 2022年3月1日 05:30 ]

阪神・大山(右)と佐藤輝
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 阪神は28日、沖縄・宜野座キャンプを打ち上げた。佐藤輝明内野手(22)は内容と結果が伴った2年目のキャンプを「100点です!」と自己採点。今春実戦では打率、本塁打、打点でチームの「三冠王」に君臨し、結果の上では大山悠輔内野手(27)との4番争いを一歩リードする。矢野監督からも「輝の方が結果が出ている現状」と、高評価を引き出した。

 宜野座村野球場の上空に広がった青空と同様に、2年目の春季キャンプを終えた若き大砲の表情は、晴れ晴れとしていた。

 「非常にスッキリした気持ちでいい感じで終われた。(自己採点は)100点です!」

 キャンプ中の実戦9試合では、チーム「三冠王」の打率・452(31打数14安打)、2本塁打、5打点。何にでも手を出す姿は、もうない。「今まで感覚に頼っていたところが多かったんですけど、しっかり頭で理解して振ることを、この1カ月間やってきた。自分の中で(理論を)理解できて、調子の波が少なくなったことはよかった」。藤井康1、2軍巡回打撃コーチの存在に背中を押された。

 「理論を持って説明してくれるコーチがいるのはありがたかったし、すごく自分にも合っていると感じた」

 軸足の意識から始まった指導により、打席内での構え、スイングは昨季と比べてややコンパクトになった印象だが、本来の長打力は健在。「足だったり腕とかでしっかりタイミングを取れている。自分の体に合った動かし方を教えてもらったので、それをこの先も続けていきたい」。沖縄での1カ月間で、22年仕様の打撃フォームをつくり上げた。

 注目の大山との4番争い。大山の今春実戦は9試合で打率・292(24打数7安打)、1本塁打、3打点で、4番5試合では打率・214(14打数3安打)、本塁打、打点はゼロ。対する「4番・佐藤輝」は6試合で打率・550(20打数11安打)、2本塁打、3打点と一歩リードする。矢野監督からも「結果を出しているところで言えば、輝の方が結果が出ている現状」と評価を受けた。4番、そして三塁を任されるためには、さらなるアピールあるのみ。本人も当然、そのつもりだ。

 「結果を出すことしか、そこ(4番や三塁)にいく道はない。与えられた場所で、外野でも内野でも。何番を打ってもしっかり打って、そこにいきたいという思いはある」

 1カ月間で、1年間を戦う土台は築き上げた。「しっかり自分のやっていることを出していけば、開幕はいい状態で迎えられると思います」。今後は開幕にピークを合わせ、実戦調整を進める。(阪井 日向)

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