【亀山つとむ氏のキャンプ採点】阪神攻撃のキーマンは大山、近本、佐藤輝 中継ぎは安芸組にもチャンスあり

[ 2022年3月1日 05:30 ]

亀山つとむ氏

 矢野監督が今季限りで退任することを公表したところからスタートした異例のキャンプだった。また、今年は例年に比べて天候にも恵まれなかった。各選手とも心境と気候の変化がある中、どういうキャンプになるのかと思いながら見てきた。

 ただ意外に選手たちは冷静だったように感じた。その一方で、がむしゃらに、ひた向きにという部分はあまり見受けられなかった。

 今キャンプは二遊間のレギュラー最有力候補である糸原、中野が出遅れた。ポジションを奪える絶好機だっただけに若手にはもっとアピールがほしかったが、若い選手がスマートにやっているように感じた。そんな中、一塁と外野を守ることができる小野寺は元気もあり、目立っていた。

 攻撃陣のキーマンは大山、近本、佐藤輝の3人。この三銃士がチームの軸であり、3本柱と言える。

 沖縄では突出した選手が不在だった中継ぎ投手に関しては、安芸組にもチャンスはあると見る。それは救援陣の競争が今後も続くことを意味する。

 今年は延長12回制が復活。中継ぎ投手だけでなく、野手でもバックアップとして控える人員が必要となる。また、小野、桐敷への期待値は高い。あとは藤浪の復活。新外国人選手が来日するまでは、この陣容でどう戦い抜くか。今後のオープン戦は、シーズンを見据えた本格準備となる。(スポニチ本紙評論家)

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