「大谷は100年に一人の選手」元ヤンキース監督・トーリ氏が二刀流を絶賛 MVP票も「彼に」

[ 2021年10月7日 05:30 ]

大谷の今季の活躍について語ったジョー・トーリ・コミッショナー特別補佐
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 監督通算2326勝の名将の目にも大谷は特別な存在に映ったようだ。球場で生でプレーを見る機会はなかったというトーリ氏だが「多くの試合を(テレビで)見た。彼は卓越していた。“世代に一人”という言葉があるが、それ以上の存在」と次々に賛辞の言葉を並べ「私が思うに100年に一人の選手だと思う」と力を込めた。

 投げては9勝、打っては46本塁打と米球界を席巻した二刀流。トーリ氏は「こんなことが起こるとは…。あれだけの能力を持ち、1年を通じて力を保ったのはまれなこと。他のどの選手よりも多くの人々の興味を引きつけたと思う」と絶賛する。MVPについても「私も彼に(票を)投じる。彼は周囲が望むことの全てをやり、それ以上のことをやり遂げた」と強く訴えた。

 ヤ軍監督時代、松井秀喜氏の恩師だったトーリ氏は大谷との比較について問われ「松井は彼(大谷)ほどの強肩は持っていなかった」と笑わせた。続けて「松井は自分を分かっていた。プロだった。数週間前、チャリティーイベントで会って楽しい時間を過ごしたばかりだ」と明かした。

 現在はコミッショナー特別補佐の肩書を持つ。「(大谷の出現で)野球は米国だけのものではないと示す機会が膨らむだろう」とトーリ氏。唯一無二の二刀流がMLBのグローバル化の旗手となることを期待した。(ボストン・杉浦 大介通信員)

 ◆ジョー・トーリ 1940年7月18日生まれ、米ニューヨーク出身の81歳。ブレーブス、カージナルス、メッツでプレーし、カ軍時代の71年に打率.363、137打点で2冠王に輝きリーグMVP。通算2342安打、252本塁打。77年からメッツ、ブレーブス、カージナルス、ヤンキース、ドジャースで監督を歴任。最優秀監督に2度選ばれ、歴代5位の通算2326勝をマーク。14年野球殿堂入り。

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2021年10月7日のニュース