阪神・馬場 2番手登板で圧巻2回完全投球 矢野監督も最大級賛辞「隠れたMVP」

[ 2021年5月20日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神3-1ヤクルト ( 2021年5月19日    甲子園 )

<神・ヤ(9)>2回を無安打と完璧に抑え、ガッツポーズの馬場(撮影・北條 貴史)
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 17年ドラフト1位右腕が、快投で後輩の初星に花を添えた。9日以来の登板となった2番手の阪神・馬場が2回を完全投球。1点リードのしびれる展開で持てる力を存分に発揮した。

 「相手に流れを与えないことを意識して投げました」

 託されたバトンはいつも以上に重みがあった。プロ初先発で力投した西純の初勝利がかかり、しかも、無安打のままリレーされた。重圧になりかねない状況を見事に力に変えた。

 6回は山崎、中村を連続三振に斬り、山田を直球で詰まらせて中飛に仕留めた。7回は村上から始まり、左腕・岩貞への継投も考えられた中での続投。期待に応えるようにスプリットで空を切らせて三振を奪うと、オスナ、青木も難なく打ち取り、球団史上初となる無安打無得点リレーへの希望をつないだ。

 「2イニングを3者凡退でしっかり投げることができましたし、いい形でつなげることができて良かった」。18日が誕生日で26歳初登板を快投で終えた右腕に、矢野監督も「あの2回は“隠れたMVP”じゃないですけど、そういう投球。もう1回いけるなっていうぐらいテンポ良く抑えてくれた。あれが俺の中でもMVPというか、大きな働き」と最大級の賛辞を贈った。

 開幕こそ2軍で迎えたものの、4月中旬に1軍昇格を果たしてからはこの日を含め8試合投げ防御率0・00をキープする。18日は投手陣が15安打14失点と乱れたが、背番号18が出色のパフォーマンスで意地を見せた。(遠藤 礼)

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2021年5月20日のニュース