工藤ソフト4連勝!9回38歳マッチ&36歳長谷川おっさんコンビで決めた

[ 2021年5月20日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク6―5西武 ( 2021年5月19日    メットライフD )

<西・ソ11>9回1死三塁、勝ち越しの左犠飛を放つ長谷川(撮影・尾崎 有希)
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 ソフトバンクは19日、3失策を帳消しにする打線の奮闘で西武に競り勝ち4連勝とした。名手、今宮健太内野手(29)や周東佑京内野手(25)の失策が失点につながり苦戦も、中村晃外野手(31)の右中間2点三塁打などで反撃。同点の9回に代打・長谷川勇也外野手(36)が決勝の左犠飛を放った。チームは今季初の西武戦カード勝ち越しを決め、首位・楽天をゲーム差なしで追走している。 

 シーソーゲームで、ソフトバンクが最後に笑った。勝負を決めたのは、流れを引き戻したベテランの存在だった。

 5―5の9回。先頭で16年目、38歳の松田が左中間二塁打でチャンスメーク。犠打で1死三塁とすると代打・長谷川が告げられた。浅めの左飛だったが、牧原大がスタート。送球が体に当たって勝ち越しのホームを踏んだ。15年目、36歳の打撃職人は、淡々と仕事をこなした。

 工藤監督は「良く打ったし、良く走った。(長谷川は)自分の待っている球を選ぶことなく、来た球を振ったことが好結果につながった」と称えた。

 2―2の5回に敵失で勝ち越すと一、二塁から14年目、中村晃が「チャンスだったので積極的にいった」とリードを3点に広げる右中間2点適時打三塁打。相手の先発、今井とは昨年6打数5安打と好相性だが「1年、1年で相手は変わってくる。過去は過去の話しなので。勝ったことが大きい」と冷静に振り返った。

 今季チームワーストの3失策を一丸となって帳消しにした。2点リードの7回2死一、二塁。平凡なゴロを周東がポロリ。痛恨の失策で満塁となり愛斗の同点2点適時打につながった。周東は3回にも失策。得点にはつながらなかったが切り替えられず、守りのリズムが生まれなかった。初回は1死二塁から挟殺プレーで名手、今宮が落球し先制点を献上していた。

 指揮官は「エラーの可能性は誰にでもあるので、あすも引きずらないように。常に前を向いて。怖いと思わず、思い切ったプレーをしてほしい」と切り替えを求めた。

 西武には今季初のカード勝ち越し。チームは引き分けを挟んで今季4度目の4連勝。ミスをベテラン軍団がカバーした1勝だった。

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2021年5月20日のニュース