プロ初勝利の阪神・西純 給料のほとんどは母へ 亡き父の代わりに“大黒柱”として家族を支え続ける

[ 2021年5月20日 06:15 ]

セ・リーグ   阪神3-1ヤクルト ( 2021年5月19日    甲子園 )

<神・ヤ(9)>プロ初勝利の西純(15)は矢野監督と記念撮影(撮影・後藤 大輝)
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 【記者フリートーク】高校1年の秋に父・雅和さんが亡くなって以降、女手ひとつで育ててくれた母・美江さんに、西純はひそかに親孝行していた。

 高校時代から試合があれば何時間も車を走らせて応援に駆けつけてくれたことから、車の買い替えを聞きつけると自身の契約金から新車をプレゼントした。「試合の応援にも結構来てくれて、ずっと気にかけてくれるので、ありがたい」。今も母への感謝は尽きない。

 家族に苦労はさせまいと、現在は給料のほとんども母に渡しているという。「弟の野球にかかるお金とかもあるので」。弟の凌矢君は広島・広陵野球部で甲子園を目指しており「今年は背番号をもらったみたいなので楽しみです」と兄として優しい笑顔をのぞかせた。父の死去から約4年。西純は“大黒柱”として家族を支えている。(阪神担当・長谷川凡記)

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2021年5月20日のニュース