父はオリックス風岡コーチ ハナマウイ風岡賢汰に、本西監督「親父の(プロ)1年目より良い」

[ 2021年2月21日 22:27 ]

<練習試合 ENEOS・ハナマウイ>初回無死、敵失で出塁するハナマウイ・風岡(撮影・木村 揚輔)
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 昨年の都市対抗に初出場したクラブチームのハナマウイが21日、神奈川県川崎市内でENEOSとオープン戦を行い、2―2で引き分けた。立正大から加わった風岡賢汰内野手(22)はオリックスで内野守備・走塁コーチを務める尚幸氏(53)の次男。「1番・二塁」で先発し、6回の同点適時打含む4打数1安打1打点。チームを救う好守も見せ、レギュラー獲りへアピールした。

 自信を持つ守備でチームを救った。2―1で迎えた7回2死二塁でENEOSの2番・瀬戸西純が放った中前に抜けそうな痛烈なゴロをダイビングで捕球し、素早い送球で一塁をアウト。打球が放たれる前に配球で打球を予測。遊撃手側に体重を移動していたことで生まれたファインプレー。「グラブに入ってくれて良かった。予測と準備ができたプレーだった」。即戦力の新人は冷静に振り返った。

 50メートル5秒9の快足の持ち主は攻撃でもチームをけん引。初回は俊足で遊撃手の失策を誘って出塁すると、0―1で迎えた6回は1死三塁から同点の左前打を放ち「チャンスで初球から積極的にいけた」と笑顔を見せた。

 攻守に躍動した新人について、尚幸氏と85年ドラフトで阪急に入団した同期である元オリックスの本西厚博監督(58)は「親父の(プロ)1年目より良い。選球眼があり、最高の1番打者」と称えた。

 立正大では2年春からベンチ入りし、4年秋は主に二塁で全試合に出場。打率・294の好成績を残したが、プロ志望届は提出しなかった。「バッティングを磨いてプロに行きたい」とレベルアップを誓い、ハナマウイに加入。父からは「プロに行くためには攻守ともに力強さが必要」と金言を授かり「プロの球にも負けない力強いスイングを身につけたい。自分の持ち味の守備と走塁をさらに磨いていきたい」と意気込む。

 2年連続となる都市対抗出場を目指すハナマウイのトップバッターとして旋風を巻き起こし、来年のドラフトでプロ入りを狙う。

 ◆風岡 賢汰(かざおか・けんた)1998年(平10)9月20日生まれ、兵庫県出身の22歳。小1で野球を始める。愛知・東星中では硬式の愛知瀬戸ボーイズでプレー。愛工大名電では1年秋からベンチ入りし、三塁手でレギュラー。立正大では2年春からベンチ入りし、主に三塁と二塁を守る。50メートル5秒9。遠投90メートル。1メートル70、70キロ。右投げ両打ち。
 

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