ソフトバンク・川瀬 開幕遊撃任せろ2安打!今宮リハビリ組調整中に猛アピール

[ 2021年2月21日 05:30 ]

紅白戦   紅組10―1白組 ( 2021年2月20日    アイビー )

3回2死、右翼線二塁打を放つ川瀬(撮影・岡田 丈靖)
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 ソフトバンクは宮崎キャンプ第5クール3日目の20日、3度目の紅白戦を行った。遊撃手で開幕スタメンを狙う川瀬晃内野手(23)が大竹、嘉弥真と2人の左投手から2安打を放った。ライバルの今宮健太内野手(29)は両ふくらはぎのコンディション不良でリハビリ組で調整中。6年目の若武者がバットで結果を残し、遊撃手のレギュラー獲りへ一歩前進した。

 昨シーズン、左投手に対して23打数2安打、打率・087と抑え込まれていた川瀬が苦手克服をアピールした。紅白戦で左投手から2安打。広角に打ち分けた。

 1打席目に左腕の大竹と対戦。2ストライクと追い込まれてから4球ファウルで粘り、8球目の真っすぐを左前に運んだ。「自信になりました。前の2試合はバットとボールが滑って外野フライが多かった。(打撃コーチの)平石さんに相談して、(軸足の)左膝の曲がりを少なくして、目線のぶれがなくなった。すぐ結果が出たのはよかったです」。続く2打席目は左キラーの嘉弥真から右翼線二塁打を放った。

 7日のフリー打撃では開幕投手に指名された石川から右翼席に運ぶ一発を放つなど着実にパンチ力は身についている。

 「日に日に打球が強くなっていると思う。僕みたいなバッターはフライを上げたら使ってもらえない。もっともっと低い強い打球を追求していきたい」

 守備では2回、長谷川が三遊間に飛ばした深い打球をさばき、アウトにする好プレーも見せた。しかし3回に正面の簡単なゴロを失策。紅白戦後には本多内野守備走塁コーチと約1時間の特守を行った。本多コーチからは「(今宮)健太に勝つんだろ」とハッパを掛けられる一幕もあった。「去年もイージーゴロをミスすることがあった。そういうところを直していかないとショートは務まらない」。定評のある守備に一層の安定感を求める。

 昨季は70試合に出場し打率・191だった。シーズン中に体重が落ちたことも不振につながった。その経験を生かし、体重もアップ。「細い細いとずっと言われてきた。ウエートもやって蓄えてきたのでオフの期間で4キロ増えた。去年に比べてたら8、9キロ増えてます」。レギュラーとして1年間戦い抜くボディーも仕上がっている。

 1月の自主トレをともにした師匠の今宮からレギュラーの座を奪うべく、覚悟を持ってキャンプに臨んでいる。「もちろん負ける気はありませんし、開幕で勝負という気持ちは持っている」と開幕スタメンへ闘志は全開だ。

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2021年2月21日のニュース