楽天松井の弟、ハナマウイ松井和輝は遊撃でプロへ 元オリックスの本西監督「結果出して兄と対決を」

[ 2021年2月21日 21:33 ]

<練習試合 ENEOS・ハナマウイ>笑顔を見せるハナマウイ・松井(撮影・木村 揚輔)
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 昨年の都市対抗に初出場したクラブチームのハナマウイが21日、神奈川県川崎市内でENEOSとオープン戦を行い、2―2で引き分けた。「9番・遊撃」で先発した松井和輝内野手(23)は楽天・松井裕樹投手(25)の実弟。2打数無安打も鉄砲肩でチームを救った。昨年の都市対抗は右肩のコンディション不良や補強選手との兼ね合いもあり、三塁を守ったが、今年は本職の遊撃に復帰した。

 レーザービームで右肩の完全復調をアピールした。5回1死一塁でENEOSの1番・瀧沢の打球は左中間を破った。中継に入った松井は遊撃の深い位置から矢のような送球で本塁を狙った一塁走者を刺した。「ああいうプレーは実戦の中でしか経験できない。良いチーム相手に良いプレーができてよかった」と充実感溢れる顔で振り返った。

 0―1で迎えた6回は無死二塁でキッチリと犠打を決め「1番・二塁」の風岡賢汰内野手(22)の同点左前適時打を演出。オリックスで内野守備・走塁コーチを務める尚幸氏を父に持つ新人と二遊間を組み、2回は6―4―3の併殺を完成させ「声を掛け合って上手くやれている。風岡君は頭の良い選手です」と笑顔。オープン戦ながら都市対抗通算100勝の名門相手に9回引き分けに持ち込み「個人の結果より、“ENEOSに勝ちたい”“チームのために”と試合に臨むことができた」と手応えを語った。

 ドラフト指名が解禁となる2年目の若武者に元オリックスの本西厚博監督(58)は「今年結果を出さないとお兄ちゃんと(プロで)対決できない」と奮起を促せば、松井は「(プロは)個人的にはチャンスがあればと思っている。“チームのために”のプレーができれば結果はついてくる」と意気込む。フォア・ザ・チームのプレーで夢の舞台を目指す。 

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2021年2月21日のニュース