昨季新人王の広島・森下 今年も順調 3回無失点の“虎狩り発進” 注目の佐藤輝とは“痛み分け”

[ 2021年2月21日 14:15 ]

練習試合   広島―阪神 ( 2021年2月21日    沖縄・宜野座 )

<練習試合 神・広> 2回無死、森下は糸井を二ゴロに打ち取る(撮影・大森 寛明)
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 昨季セ・リーグの新人王に輝いた広島・森下暢仁投手(23)が21日、今春初の対外試合登板となる阪神戦に先発し、3回を投げ3安打無失点で抑えた。

 注目の阪神ドラフト1位・佐藤輝との対決は初回、2死無走者から。151キロ直球で空振りを奪い、追い込みながらも、最後は右中間への二塁打を許した。だが、続く陽川をカーブで空振り三振と無失点で切り抜けると、その後も無失点投球を続けた。

 佐藤輝と2度目の対戦となった3回は2死一塁。今度は平凡な三塁への飛球で打ち取ったものの、三塁・矢野がまさかの落球。一転、2死二、三塁のピンチを背負ったものの、またも陽川をカーブで見逃し三振に取るなど、落ち着いた投球を見せた。

 昨季は18試合に登板し、10勝3敗。球団新人では14年大瀬良以来の2桁勝利を挙げ、防御率1.91に輝いた。規定投球回到達の新人で2桁勝利&防御率1点台は66年堀内垣夫(巨人)以来という快挙。2年目の今季も注目が集まるところで、貫禄の好発進となった。

 森下は昨季、阪神戦に4試合で3勝無敗。藤浪とは先発で2度投げ合い、7月23日、8月14日の対戦でともに白星を挙げた。特に8月14日の登板は圧巻で、2安打12奪三振で自身初の完封を達成。球団新人の完封勝利は2014年大瀬良以来6年ぶりで、「無四球完封」に限れば1962年池田英俊以来58年ぶり。さらに、新人が無四死球で2桁奪三振完封という条件となれば、広島では初の快挙という痛快な“虎狩り”だったが、今季も期待できそうだ。

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2021年2月21日のニュース