楽天・石井監督 野村さんに感謝「解説者として居酒屋にいるおじちゃんよりしゃべれるようになった」

[ 2021年2月11日 05:30 ]

野村元監督に感謝の気持ちを表した楽天・石井監督
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 戦後初の3冠王でありヤクルト、阪神、楽天などの監督を歴任した野村克也さん(享年84)の死去から11日で1年を迎える。

突然の訃報からちょうど1年。楽天の石井新監督は天国の恩師に向け「凄くお世話になった。キャリアをスタートさせた時の監督なので特別な存在です」と、改めて感謝の思いを語った。

 91年ドラフト1位でヤクルトに入団した時の監督。高卒1年目はシーズン0勝ながら日本シリーズの先発に抜てきされ、時には監督室に呼ばれて怒鳴られることも。野村さんとの日々は日米通算182勝をマークした野球人としての原点。昨年は訃報を聞くと、都内の自宅まで足を運び「いろいろとご迷惑をおかけしました」と最後の対面を果たした。

 「皆さんの前で野球の話をしたり、解説者として居酒屋にいるおじちゃんよりも上のレベルでしゃべれるようになったのも、野村監督のおかげ」

 1年前はGMだったが、今年は恩師と同じ楽天の監督という立場になり、不思議な縁を感じずにはいられない。球団はきょう11日、1、2軍のキャンプ地と仙台市の楽天生命パークに半旗を掲げ、哀悼の意を示す。野村さんの教え子の田中将も帰ってきた。野村ID野球の薫陶を受け、多くのことを教わった石井監督は「その知識を持ちながらアレンジをして、しっかりと成績を収めることが恩返しになる」と決意表明した。野村さんが楽天監督在任中に果たせなかったリーグ優勝と日本一を墓前に報告するために――。

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2021年2月11日のニュース