西武・辻監督 野村さんに感謝 95年西武戦力外からヤクルト入団「チャンスを頂いた」再生工場で復活

[ 2021年2月11日 05:30 ]

野村さんに感謝した西武・辻監督
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 戦後初の3冠王であり野村克也さん(享年84)の死去から11日で1年を迎える。

 西武・辻監督が、恩師である野村さんの死去から1年を迎え「野村さんにはチャンスを頂いた。西武を退団になったときに受け入れてくれて、また野球をさせていただいた」としみじみと話した。

 辻監督は95年オフに西武から戦力外通告を受けた。プロ入り時の監督でロッテのGMだった広岡達朗氏からも誘われたが「一番に声を掛けていただいた」と野村ヤクルトに入団した。38歳の大ベテランは若手に交じって、監督ミーティングで毎日、メモをノート4枚分取り、移籍1年目の96年にはキャリアハイの打率・333をマーク。「野村再生工場」の下、復活を果たした。

 野村さんは生前「現役監督では(能力は)辻が一番」と話し、テレビ番組での平成ベストナインにも二塁手で選出した。「1年はあっという間。(野村さんには)今の自分にプラスになるいい経験をさせてもらったと思います」と辻監督。指揮官として初の日本一へまい進する姿を恩師に届けるつもりだ。(花里 雄太)

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2021年2月11日のニュース