コロナ下で生まれた「激アツ写真」 虎党に表情届けるべくレンズ越しに奮闘

[ 2021年2月11日 06:00 ]

<阪神宜野座キャンプ>ノックを終え、泥だらけになりながら小幡(左)とグータッチをする木浪

 【新様式キャンプリポート最前線】取材制限、会食禁止…。ご多分に漏れず、阪神宜野座キャンプも無観客での開催となった。記者としてできることが少なくなったコロナ下のキャンプで、生まれた“仕事”がある。第2クールを終えた時点でその数、約2000枚。ペンとノートに加え欠かせぬ“相棒”になったのは、大学時代に購入してしばらくほこりをかぶっていた一眼レフカメラだ。

 選手に話を聞くのは「代表制」や「囲み」がほとんど。独自性を紙面に反映しづらくなり、何ができるか沖縄入り前、自分なりに考えた。ここ2年フル活用してきたツイッターや、インスタグラムのSNSが今こそ強力な武器になるのでは。何より、宜野座に足を運べないファンの需要は何か。それは選手たちの表情。2月1日からシャッターを押しまくり「激アツ写真」と題してアップしている。

 「○○選手を撮ってください」など、リアルタイムで流れてくるリクエストにも極力対応。何より、直接じっくりと会話する機会がめっきり減った選手たちが時折、サービスショットを提供してくれたりするのがうれしい。新たな喜びもレンズ越しに味わっている。そして、1日の夜にはこんなことがあった。

 藤浪が自身のインスタグラムで初日を終えたことを報告した際、記者が撮影していた写真をタグ付けまでして大量に使ってくれた。一緒に豚しゃぶ鍋をつついたり、乾杯することはなくなっても、こんな状況だからこそ生まれた記者と選手の“交流”。読者の「何が読みたいか」だけではなく「何を撮ってほしいか」にアンテナを張り巡らす。そこそこ忙しい日々を送っている。(阪神担当・遠藤 礼)

続きを表示

2021年2月11日のニュース