阪神ドラ2伊藤将　無失点デビュー「ワクワク感の中で投げられた」明暗分かれた新人投手の中で快投

阪神紅白戦   紅組3－7白組　※特別ルール （ 2021年2月7日    宜野座 ）

＜阪神宜野座キャンプ紅白戦＞6回、4番手で登板した伊藤将（撮影・坂田　高浩）
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　阪神ドラフト2位の伊藤将（JR東日本）が実戦初登板で満点デビューだ。6回から紅組4番手として登板し、1回無失点。北條を一ゴロ、小幡を内角直球で見逃し三振に斬ると、栄枝も121キロチェンジアップで空振り三振と、わずか13球で白組打者を手玉に取った。

　「緊張よりワクワク感の中で投げられた。変化球を低めに集められた。コーチには、あとは真っすぐの高さを意識するように言われました」。最速こそ141キロも、ロッテで活躍した成瀬善久（現BC栃木）の「招き猫投法」をほうふつさせるフォームが威力を発揮し、結果を残した。

　登板後は小幡と話し込んだ。4度のファウルで粘られ、決着はカウント2―2からの7球目。「（小幡は）配球を考えていたと思うし、そこで裏をかいたりできたかを聞いてみた」と頭脳派の一面ものぞかせていた。

　▼DeNA・加賀繁スコアラー　（伊藤将は）ボールの出だしが見えにくい。グローブを高く上げて投げるので、そこが見えづらい。グローブを上げると言ったら、昔で言ったらカープの大野（豊）さんとか、右で言ったら三浦監督。三浦監督の左バージョンみたいな感じですね。

　《ドラ3・佐藤蓮　4四死球のほろ苦初登板》ドラフト3位の佐藤蓮（上武大）は、プロ入り後初の実戦登板は、2/3回を4四死球2失点とほろ苦い結果に終わった。紅組の5番手として7回から登板したが、投じた18球のうち9球連続を含む13球がボール。予定の1イニングを投げきれず、2アウト目を奪ったところで試合は打ち切りとなった。福原投手コーチは「ちょっと球数がいってたので切りましたけど、まだまだこれからの選手。しっかり練習して良いものを出せるように」と今後の奮起を期待した。

　《ドラ8・石井大　新人対決で痛打浴びる》ドラフト8位の石井大（四国・高知）は、新人対決で痛打を浴びた。7回に登板し「一番自信のある真っすぐで勝負していきたい」と話していた通り、陽川、中谷の1軍経験者を打ち取ったが、2死一、二塁から中野に、その速球を右越え三塁打された。四国・高知の先輩にもあたる藤川球児SAの投球フォームを参考に改良中で、この日は1回2安打2失点とアピールには失敗した格好だ。