阪神・井上　矢野監督の密着指導いかし先制適時打「1打席目につながった」

阪神紅白戦   紅組3－7白組　※特別ルール （ 2021年2月7日    宜野座 ）

＜阪神春季キャンプ・紅白戦＞2回1死二塁、井上が中前に先制適時打を放つ（撮影・成瀬　徹）　　　　　
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　阪神・井上が成長の跡を、即座に結果で示した。2回1死二塁からの第1打席。外角の変化球をバットのやや先で運んだ打球は中前先制適時打となった。追い込まれながらも対応した技ありの一打だった。

　「青柳さんだったのでセンター方向を意識した。昨夜のスイングも良かった。今日の朝の打撃練習も、そのスイングのまま入れた。それが1打席目につながった」

　待望の初安打となった。前日6日の練習では打撃練習で矢野監督から密着指導。スイングの軌道修正に本格着手した。その教えを実践して実戦で早くも結果を残し、アピール成功。指揮官も「良かった。いいところでしっかりスイングできている」とスイングを評価すると同時に青柳からの快音に目を細めた。

　「青柳のボールって右打者にとって嫌なボールが多いから良かった。三塁ゴロも（糸原）ケントがうまく捕ったけどいいポイントで振っていた。ファウルもいいところで振れていた」

　開幕ローテ入りが濃厚な変則右腕からの安打には価値があった。生き残りをかける若き和製大砲。持ち前の打撃で開幕1軍をつかみ取る。（山本　浩之）